パリ 巴里 東京

ですか。君シロを知らないですか。プルウスト先生行きつけのパリきつての上品なレストランです。こゝでシャンパンを飲んだのは日本人で拙者ぐらゐ

たり、又は私の怪しき洋服に目をつけたりする。巴里へいついらつしやつたんですか、ときくから、君冗談ぢやない

ゞ、と言ふ。すると、それから、西海と東海と東京と三つの雑誌と新聞から同じやうなことを言つてきて、私

東京新聞のＹ先生（なぜなら彼は僕の碁の師匠だから）が現れ

Ｏ氏も弁明を書けといふ。まるでどうも、私が東京裁判情痴部といふやうなところへ引きだされて目下訊問を受けてゐるやう

はですよ。両手はきかないよ）昨日は昨日で、東京新聞のタロちやんなる重役先生が何食はぬ顔をして、余の