純情小曲集 02 純情小曲集 / 萩原朔太郎
地名一覧
赤城山
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小出の林は前橋の北部、赤城山の遠き麓にあり。我れ少年の時より、學校を厭ひて林を好み、
群馬郡
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さ半哩にもわたるべし。前橋より橋を渡りて、群馬郡のさびしき村落に出づ。目をやればその盡くる果を知らず。冬
赤城
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才川町こえて赤城をみる。
前橋
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かのさびしき惣社の村より 直として前橋の町に通ずるならん。
前橋市街之圖
※ 前橋公園
前橋公園は、早く室生犀星の詩によりて世に知らる。利根川の
。鐵橋にして長さ半哩にもわたるべし。前橋より橋を渡りて、群馬郡のさびしき村落に出づ。目をやれば
大渡橋は前橋の北部、利根川の上流に架したり。鐵橋にして長さ半
小出の林は前橋の北部、赤城山の遠き麓にあり。我れ少年の時より、學校を厭
波宜亭、萩亭ともいふ。先年まで前橋公園前にありき。庭に秋草茂り、軒傾きて古雅に床しき旗亭
※ 前橋中學
來た、非感覺的な櫻の花が咲きみだれてゐた前橋公園や、かつて「雲雀の巣」に歌はれた堤防附近や、その
東京
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の兩方から、私に親しく往來してゐた。一人は東京の詩友室生犀星君であり、一人は郷土の詩人萩原恭次郎君である。
年の間に、私は住み慣れた郷土を去つて、東京に移つてきたのである。そこで偶然にもこの詩集が、
東京の郊外にて著者
朝、東京を出でて澁川に行く人は、晝の十二時頃、新前橋の驛を