モルグ街の殺人事件 / 佐々木直次郎 ポーエドガー・アラン
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とめた。――いまではめったに用いられないが、リヨンやボルドーなどのごく古い屋敷によく見られる種類のものだね。普通の扉
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―たぶん冥府の神の一人であったろうと言われているローマの女神。
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一八――年の春から夏にかけてパリに住んでいたとき、私はC・オーギュスト・デュパン氏という人と知合い
唯一の贅沢といえは、実に書物だけで、これはパリでたやすく手に入った。
ように感じた。そのころ、私は求めるものがあってパリで捜していた。で、こういう人と交わることはなににもまさる宝
、この気持をはっきり彼にうち明けた。で、とうとう私のパリ滞在中は、一緒に住もうということになった。そして、ちょうど、どんな迷信
たちには注意深く秘密にしておいたし、デュパンがパリで世間と交渉を絶ってからよほど年がたっていた。我々はただ二人
その家へ入った者の一人であった。イギリス人で、パリに二年住んでいる。最初に階段をのぼった者の一人で、争う声
の殺人が行われたものとしてだが――はパリではいままで行われたことがなかった。警察はまったく途方に暮れている
を判断してはならない」とデュパンが言った。「パリの警察は明敏だと褒められているが、ただ小利口なだけなんだよ
鎧戸を往来の向う側から見上げていたからだ。普通のパリ風の家で、門があり、その片側にガラス窓のついた番小屋があっ
だったかもしれんと言うだろう。アジア人もアフリカ人もパリにはたくさんいない。が、その推定を否定しないで、僕は単に今
もない。だが、僕は、あの四階の鎧戸がパリの大工がフェラード(12)と言っている特殊な種類のものであることに
ヌーフシャテル(16)訛りがあったが、それでもりっぱにパリ生れであることを示すものだった。
、帰りの航海のあいだじゅう彼はずいぶん困ったが、とうとうパリの自分の家に無事に入れてしまうことができた。そして近所の人々が
(18)Jardin des Plantes ――植物園ではあるが、パリでは動物およびその他種々の博物標本をも十分に備えたところを言う。
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フランス語を話せないので、通訳をとおして調べられた。アムステルダムの生れである。悲鳴の聞えたときにその家の前を通りかかった。悲鳴
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。――いまではめったに用いられないが、リヨンやボルドーなどのごく古い屋敷によく見られる種類のものだね。普通の扉(両開き