大阪 深川 東京 上野

三田文學に出た作品は一つ殘らず讀み」、先頃大阪毎日及び東京日日新聞に連載された「先生」といふ小品も毎日缺かさ

は自分の座右の銘では無い。大正七年二月深川區猿江町吉村忠雄と封筒には署名し、半紙七枚に鐵筆で

と十一時の間に受付けたものである。自分には深川猿江町に住む親類も友人も無いから、これも亦「堂々たる男子」

を發見する事は出來ない。この「堂々たる男子」は深川區猿江町と封筒には書いて居るけれど、郵便局の消印は三田局で

出た作品は一つ殘らず讀み」、先頃大阪毎日及び東京日日新聞に連載された「先生」といふ小品も毎日缺かさず讀ん

自分は「先生」が上野の山の砲聲を聞きながら西洋の經濟書を講義したといふ逸事