貝殻追放 015 「末枯」の作者 / 水上滝太郎

貝殻追放のword cloud

地名一覧

江戸

地名をクリックすると地図が表示されます

舊著「東京夜話」の廣告には、「滅びゆく江戸の名殘を描き、華かなる東京の情調を描ける本書は、幹彦氏の

で江戸つ子だと思ふ程單純な世間の人に、江戸つ子は江戸つ子に違ひないが、江戸つ子の中の淺草つ子だといふ事を

だと思ふ程單純な世間の人に、江戸つ子は江戸つ子に違ひないが、江戸つ子の中の淺草つ子だといふ事を教へ度い

深川

地名をクリックすると地図が表示されます

田所町の丁字屋の若旦那と生れながら、親讓の店も深川の寮も、人手に渡さなければならなくなつた鈴むらさん――どう

東京

地名をクリックすると地図が表示されます

であるが、久保田君の作品の何處に「華かなる東京の情調」があるか。無理にも情話作家にして、長田幹彦氏

は、「滅びゆく江戸の名殘を描き、華かなる東京の情調を描ける本書は、幹彦氏の西京藝術と相對して正に文壇の

戀の日」の卷尾に添へてある舊著「東京夜話」の廣告には、「滅びゆく江戸の名殘を描き、華

追ふ人である。同時に又執着に淡い、物わかりの早い東京の人の弱々しさから、その憧憬も夢想も見る間に果敢なく破れ去つて

居るからで、少くとも山の手の東京の人と、下町の東京の人の區別を知るばかりでなく、同じ下町の人でも、日本橋の

特異の地方色を帶びて居るからで、少くとも山の手の東京の人と、下町の東京の人の區別を知るばかりでなく、同じ下町

ではあるが、久保田君の寫實主義を認めるのは、東京の人でなければ難かしいと思ふ。其の描く世界が、極めて特異の地方色を

になつてしまふ。第一その會話が、どうしても東京の眞中ではない。淺草に限る粗末なところがある。久保田君と

を離れない。たまたま――恰も久保田君が汽車に乘つて東京を離れる事の少い程たまには、淺草以外に材料を取る事もあるけれど

と心配してゐるのだ。義理と人情の世界に住む東京の人は、屡々かういふ種類の心配をする。久保田君にも勿論此

日本橋

地名をクリックすると地図が表示されます

の區別を知るばかりでなく、同じ下町の人でも、日本橋の人と淺草の人との間には、動かす可からざる相違のある事

田原町

地名をクリックすると地図が表示されます

馬な事を知らないのである。曾て久保田君が淺草田原町に居た頃、