道頓堀 高松寺 小石川 鎌倉 阿房宮 源氏山 松山 高松 奈良 目白 東京 神田

道頓堀に芝居などを見に行ったその帰り路に、ちょっと牡蠣船にはいって一杯やる

紀州の附家老であった水野家の菩提寺（尼寺）の高松寺があります。そこには白梅も紅梅もあります。

慶喜公の薨去を報じています。徳川公の本邸は小石川の第六天にあります。あの辺は、夜分などはさびしいところです。そこで第六天

鎌倉の西御門には紀州の附家老であった水野家の菩提寺（尼寺）

鎌倉の源氏山の頂には大きな松が二本あります。

が鳴くと人に話されて見上げた場合であります。鎌倉でも八幡の森ではよく時鳥が鳴くそうであります。

これも鎌倉の実情であります。潮風さえ来ねば菊でも牡丹でも鎌倉はよく

であります。潮風さえ来ねば菊でも牡丹でも鎌倉はよくできます。一度潮風の激しいのが来たら最後すっかり駄目になってしまい

てもなお提灯の火の出入りするような光景は、淋しい鎌倉の町などでは見ることはできません。午後三時ごろにはもうたいがい

が前の作句の例に現在の住まっている土地である鎌倉やその他自分の身辺のことを主として取ったのは、材料は

の時候でありました。病後であったために、よく鎌倉の谷々を散歩しました。ある時鎌倉神社の横手の二間幅ばかりの

に変わって山の低みから吹き下ろして来たならば、この鎌倉の春は瞬く間に後もどりして、たちまちまた昨日の冬に逆転しそうな

より」とか、「城の址より」とか、「阿房宮より」とか、「隣り村より」とか、「吉田口より」とかいうふう

鎌倉の源氏山の頂には大きな松が二本あります。

私の故郷の松山では下の句を読んで下の句を取ります。国というのは故国の意味

私は来年は三ヶ日をすませてからちょっと松山に帰国しようと思っています。松の内は瀬戸内海に浮ぶわけであります。

は忘れることのできぬある境地であります。明治三十六年松山に帰省したついでに近在の荏原村という所に遊びに行ったこと

紀州の附家老であった水野家の菩提寺（尼寺）の高松寺があります。そこには白梅も紅梅もあります。

菊の香や奈良には古き仏たち

でこの句の意味は菊の花の人に与える感じが奈良の古き仏たちが人に与える感じとどこかに似通ったところがある。

時鳥　牡丹　清水　五月雨　富士詣　七夕　秋風　目白　椎の実　秋の暮　時雨　掛乞　牡蠣　枯尾花

庭の木に来しは目白や浜日和

渡って来る毛色の美しい多くの小鳥のことであります。目白もその一つであります。山がかったところほどたくさんは来ませんが

田舎の簡易な生活は掛乞の来るのさえ簡単です。東京の下町などで見るような、夜の十二時を過ぎてもなお提灯の

私が書生時代神田の下宿にいるときのことでした。