俳句とはどんなものか / 高浜虚子

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地名一覧

伊賀

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に立脚したことを推称しているのであります。伊賀の山中で樹上にいる猿を見た時におりふし初時雨が降ってきた、

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行き/\て倒れ伏すとも萩の原  曾良

句でどこまでも行ってみよう、倒れるまで行ってみよう、萩の原でもあったらそこへ倒れるまでだ、というのであります。芭蕉

、というのであります。芭蕉に対して忠実な、萩の花に対してものなつかしい心持が現われています。

げに萩を吹くように思えたのが、もうこのごろは萩には関係なくただ蕭条として人に吹く、というのであります。

牛久沼

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かつて私は小川芋銭君を牛久沼のほとりに訪うた時、この句のような光景はよく沼畔の海士の

佐渡

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晴れ渡った秋の空に天の川がかかって遠く沖にある佐渡が島の方に流れております。そこをとって芭蕉はこの句にし

鎌倉

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を尽くしたものとは申されません。これは私が鎌倉に移住して後実際の南瓜や瓜を作ってみていちじるしく感じたことで

「目に青葉」の句は、夏鎌倉に来て作った句で、鎌倉に来てみると目には山々の青葉

」の句は、夏鎌倉に来て作った句で、鎌倉に来てみると目には山々の青葉が映り、耳には郭公の鳴く

加賀

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こともありませんでした。初めて聞いた俳人の名は加賀の千代という名前でその句は、

加賀の千代、其角の二人(2)

前に、私は前に俳人はと問われた場合、加賀の千代、其角の二人ほか答えることができなかったのでありますが、

俳人には加賀の千代、其角、凡兆、去来、芭蕉、尚白等があります。(5)

余年前の人であったのでありますが、独り加賀の千代だけはずっと後世で今から百年あまり前の人であります。芭蕉

にまだたくさんの立派な弟子がおり、その後になっても加賀の千代より少し遅れてまだ立派な俳人がたくさんおるのでありますが、それ

項を改めてお話することにいたします。なお右のうち加賀の千代は女の俳人であったということと前言ったような人情的

青葉山

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目に青葉山郭公初松魚  素堂

上野の動物園

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、そこに卵を産みこれを孵化さすのであります。上野の動物園のあのたくさん鳥の入れてある金網の中に一本の松の樹が

京都

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ても判るでしょうけれども例によって簡単に申します。京都の西部のとある家は化物屋敷だという評判で久しく人も住まず荒れ果てる

鉢たたきというのは京都にあるもので、旧暦の十一月十三日から四十八夜の間瓢箪をたたき

なって春めいているというのであります。去来は京都に住んでいたのであるから冬中その鉢たたきの音を淋しく聞い

鉢たたきというのは京都の空也念仏の僧が瓢箪をたたいて冬の間夜になると洛内、

夕日が赤く雲を染めているというのであります。京都あたりでよく見る昼のような景色であります。「ながながと川一筋の

深川

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しなければ俳句にならぬと思っていた、ところが深川の芭蕉庵にいた時に、ある静かな春の夜、庭の古池

上野

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、そこに卵を産みこれを孵化さすのであります。上野の動物園のあのたくさん鳥の入れてある金網の中に一本の松の

亀戸

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咲きます。東京の電車の中の広告を見ましても亀戸の藤の案内と四ッ目の牡丹の案内とは同時に出ます。

東京

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たとえば藤の花と牡丹のごときはほとんど同時に咲きます。東京の電車の中の広告を見ましても亀戸の藤の案内と四ッ