富士山 田端 東京 京橋

富士山

白い富士山が見える

富士山はまるで子供らしい好奇の目を瞬かしてくる

大正十一年一月二十一日田端にて

わけても田舍の田端から出かけるには、まづ動坂くらゐなもので動坂は鮭と鰊と

動坂は田端の入口である。いつも下向時のやうに賑やかで混んで門松の匂ひがし

道のわるい田端の奧から歸つて行つた

田端の奧にガードがある

田端の奧の入梅深いばんには

おれの生活がこの東京に落ちついたから。

その人をまた東京の町のなかで見た

窓下は京橋の大通りになつてゐた