江戸 切支丹屋敷 畿内 長崎 品川

長崎では、とうとう訊問に絶望して、このことを江戸へ上訴した。江戸でこの取調べに当ったのは、新井白石である。

訊問に絶望して、このことを江戸へ上訴した。江戸でこの取調べに当ったのは、新井白石である。

。ようようその年の十一月のはじめになって、シロオテは江戸へ召喚された。シロオテは長崎から江戸までの長途を駕籠にゆられながらやっ

て、シロオテは江戸へ召喚された。シロオテは長崎から江戸までの長途を駕籠にゆられながらやって来た。旅のあいだは、来る日

シロオテは、程なく江戸に到着して切支丹屋敷にはいった。十一月二十二日をもって訊問を開始

ヨワン榎は伴天連ヨワン・バッティスタ・シロオテの墓標である。切支丹屋敷の裏門をくぐってすぐ右手にそれがあった。いまから二百年ほどむかしに

があった。いまから二百年ほどむかしに、シロオテはこの切支丹屋敷の牢のなかで死んだ。彼のしかばねは、屋敷の庭の片隅にうずめ

将軍は中策を採って、シロオテをそののち永く切支丹屋敷の獄舎につないで置いた。しかし、やがてシロオテは屋敷の奴婢、長助はる夫婦

傾けていた。その語る言葉は、日本語にちがいなく、畿内、山陰、西南海道の方言がまじっていて聞きとりがたいところもあったけれど、

して長崎の獄舎に置かれたのである。しかし、長崎の奉行たちは、シロオテを持てあましてしまった。阿蘭陀の通事たちに、シロオテ

は、長崎へ護送された。伴天連らしきものとして長崎の獄舎に置かれたのである。しかし、長崎の奉行たちは、シロオテ

シロオテは、長崎へ護送された。伴天連らしきものとして長崎の獄舎に置かれた

長崎では、とうとう訊問に絶望して、このことを江戸へ上訴した。

になって、シロオテは江戸へ召喚された。シロオテは長崎から江戸までの長途を駕籠にゆられながらやって来た。旅のあいだは

長崎の奉行たちがシロオテを糺問して失敗したのは宝永五年の冬

私が万国の図を見てしらべたところに依ると、長崎陸奥のあいだよりは相さること近いのであるから、阿蘭陀の言葉でもっ

シロオテに附き添うて来た通事たちを招き寄せて、たとえばいま、長崎のひとをして陸奥の方言を聞かせたとしても、十に

や貨幣や刀やその他の品物を検査し、また、長崎からシロオテに附き添うて来た通事たちを招き寄せて、たとえばいま、長崎のひと

臨んだ。そのときの大通事は今村源右衛門。稽古通事は品川兵次郎、嘉福喜蔵。