黄河 本郷 早稲田 神田 東京

、早稲田、その他至るところの古本屋を廻り歩いて本をさがし、黄河以外の支那に就ても書く為には読みすぎるほど読んだけれども、まつたく

読書はたのしかつた。殆ど毎日のやうに私は神田、本郷、早稲田、その他至るところの古本屋を廻り歩いて本をさがし、黄河以外の支那に

、私が黄河を調べてゐることをきいて、私を早稲田の甘泉園といふところへ招いて、こゝには先生の支那古美術の蒐集が

黄河の読書はたのしかつた。殆ど毎日のやうに私は神田、本郷、早稲田、その他至るところの古本屋を廻り歩いて本をさがし、黄河以外

私は空襲のさなかで三日にあげず神田などで本を買つてきた。友人達は呆れて、どうせ焼けるぢや

、私は人の親切にすゝめてくれる疎開をすげなく却けて東京にとゞまつてゐたが、かういふ矛盾は私の一生の矛盾で

あつた。然し私はトコトンまで東京にふみとゞまり、東京が敵軍に包囲されドンドンガラガラ地軸をひつかき廻し地獄の騒ぎをやらかした

あつた。たいがい生き残る自信があつた。然し私はトコトンまで東京にふみとゞまり、東京が敵軍に包囲されドンドンガラガラ地軸をひつ

私は六月の中頃だらうか、もう東京が焦土になつてのち、勇気をふるつて「黄河」の脚本を書い