後楽園 浅草 神田

かけて年中フイゴで吹いてゐるやうな声であるが、後楽園球場で一番響きの悪い声で国民学校一年生のやうにうるさく怒鳴つたり

彼は熱療法の病院を退職すると、その次には浅草の安来節の座付作者になつて、まつたくどうも、かういふところに

ゐるやうでは、これはもうマトモなところではない。浅草の裏道と同じ人生の裏道で、インチキな仕事をしてゐる事務所にき

なると経済研究所もその筋につぶされてしまひ、私が神田の本屋をひやかしてゐるとブラ／＼向ふから歩いてくる郡山にぶつかり、