本郷 赤坂 日比谷公園 麹町 駒込 東京 銀座

でも分かるはずだよ。さあ、この切り抜きをあげるから、本郷なりどこへなり、早く行ってきてください……」

と、立ち止まって考えたとき、ふと、俊夫君が今「本郷なりどこへなり」と言ったことを思い出し、私は思わず股を打ちまし

俊夫君が探偵になったのは、その実、赤坂の叔父さんが非常にすすめたからでもありました。その叔父さんはもと

は何事もなく過ぎましたが、四日目の朝、赤坂の叔父さんから、俊夫君に、急用ができたからすぐ来てくれと電話

色眼鏡と付け髯をはずした男の顔は、まがいもなく赤坂の叔父さんでした。

に渡してにこにこ顔が見たいと思いましたが、あいにく日比谷公園で停電に遭って、家に帰ったのは、秋の日も暮れかけ

お父さんは麹町三番町の自宅の隣に、俊夫君のために小さい実験室を建てて

「本郷駒込富士前の理化学研究所、近藤研究室で、整色写真化学の研究を行っている

は思わず股を打ちました。切り抜きの新聞記事は本郷駒込の理化学研究所のことではありませんか？

を聞いて大いに弱りました。あの新聞の切り抜きは必ずしも東京の新聞と限らず、また一月前の新聞やら、二月前のもの

さんに手紙を書き、今朝投函しに出たついでに、銀座へ行って、贋のダイヤとサックを買い、兄さんをだまして、叔父さん