栄町 名古屋 大津町 熱田神宮 浅草寺 大須 大阪 名古屋市 千日前 京都 大津 銀座 浅草 東京

点までがいはゞもつとも繁昌なところであつて、『栄町』の名は至つてふさはしい。その栄町と大津町との交叉点に立つて、

であつて、『栄町』の名は至つてふさはしい。その栄町と大津町との交叉点に立つて、暫くの間、眼を四方に配るなら

名古屋スケツチ

『名古屋、おきやあせ、すかたらん』

た人でもあるまいに、まんざら捨てたものでもない名古屋の方言から、『おきやあせ、すかたらん』を選んで、その代表的の

『花の名古屋の碁盤割、隅に目を持つ賤が女も、柔和で華奢でしやんとし

これは宝永七年、名古屋で刊行された『今様くどき』の名古屋町尽しの冒頭だがその碁盤割も

も、今は追々に姿をかくして、尤も、これは名古屋ばかりの現象ではないけれど、遅がけながら、モダン・ガールといふものが見

と知れたことだが、やゝもすると、昭和の名古屋に、宝永の俤が多分に残つて居るのは、あながち筆者のひが目で

質の問題ではないが、今の京都よりも、却つて名古屋に昔しくさい感じの多いのはどうした訳であらうか。廬山に入つ

筆者のことだから、大きなことは言へぬけれど、どうも名古屋は近代化しにくい性質らしい。

名古屋を西から東へ横断する、いはゞ銀座通りである。名古屋駅を下りてから柳橋

て、暫くの間、眼を四方に配るならば、モダーン名古屋の特徴がしみ／″＼感ぜられるであらう。

は、どうもやつぱり名古屋式であるらしい。日本銀行支店など、名古屋の三銀行（名古屋、愛知、明治）から見れば問題にされて居ない

名古屋式であるらしい。日本銀行支店など、名古屋の三銀行（名古屋、愛知、明治）から見れば問題にされて居ないのだが、いや

、すばらしいものである。その夜店に食べ物の多いのは、名古屋の特徴が食べ物にあるといふ見かたに一つの材料を提供する。尤も

あるといふ見かたに一つの材料を提供する。尤も名古屋には、食通は至つて少ない。名古屋人には、おつな食物よりも、

つたあとの広小路には多くは無関心である。けれども、名古屋の名古屋らしさは、午前零時以後の広小路界隈にあるといつてよい。

の広小路には多くは無関心である。けれども、名古屋の名古屋らしさは、午前零時以後の広小路界隈にあるといつてよい。そこに

、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須である。そこには金竜山浅草寺ならぬ北野山真福寺があつて

の店で占領されて居ることは、こゝに至つて名古屋の特徴が最も露骨にあらはれて居ると言つてよい。仁王門から本堂に通ずる道

まつた。説教源氏節は誰が何と言つても、名古屋のもので、名古屋情調をたつぷり持つたものだが、今はもう、安来

節は誰が何と言つても、名古屋のもので、名古屋情調をたつぷり持つたものだが、今はもう、安来節などに押され

の大須をながめては、その昔大須にあふれて居た名古屋情調を顧りみて惜まざるを得ないのである。さうして一たび旧名古屋

て一たび旧名古屋情調をしのびはじめたならば、今の名古屋で、だんだん勢力を得て来たモダン・カフエーへは、ちよつと、はいる気が

とはいふものゝ、最近の名古屋を知らうとするものは、数十軒を数ふるカフエーを見のがしてはならない

そのカフエーと共に、今名古屋で、漸次流行しようとして居るのが、ダンス・ホールである。大阪で

伝染病流行当時の都市を見る様である。一つしかない名古屋の遊郭だ。こんなことに力を入れるべき性質のものではないが、もつ

ではないが、もつと繁昌してくれなくては、名古屋の御城とともに、今に民衆の心と没交渉になるかも知れない

名古屋でスケツチすべきところは、まだほかに沢山ある。熱田は今は名古屋市内と

て、『栄町』の名は至つてふさはしい。その栄町と大津町との交叉点に立つて、暫くの間、眼を四方に配るならば、

熱田は今は名古屋市内となつたが、そこには尊き熱田神宮がある。なほ又名古屋市民に近頃追々喜ばれ出した鶴舞公園はスケツチの

匹敵するのが名古屋の大須である。そこには金竜山浅草寺ならぬ北野山真福寺があつて、俗にこれを梅ぼしの観音といふ。梅ぼし

の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須である。そこには金竜山浅草寺ならぬ北野山真福寺があつて、俗

大酸』ならぬ『大あま』旭遊廓があつて、大須の繁盛したのは、半ばそのためであつた。旭遊廓は今の中村

だが、今はもう、安来節などに押されて、大須から程遠からぬ旧末広座を活動小屋にした松竹座で、アメリカ本場に

大須といへば縁日を思ふ。香具師はやつぱり大須を中心として活動して居る

大須といへば縁日を思ふ。香具師はやつぱり大須を中心として活動して居るのだが、これももう追々すたれて、

て、珍らしい芸は見られなくなつた。昔は夜の大須は、到底広小路などの及ぶべくもないほど活気があつたものだが、遊郭

、明治末期に生まれたモダン・ボーイならざる限り、現在の大須をながめては、その昔大須にあふれて居た名古屋情調を顧りみて惜まざる

ボーイならざる限り、現在の大須をながめては、その昔大須にあふれて居た名古屋情調を顧りみて惜まざるを得ないのである。さう

東京の浅草、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須である。そこ

流行しようとして居るのが、ダンス・ホールである。大阪で禁止されたゝめの一種の調節現象かも知れぬが、そのダンス

角にある建物は、これといふ特徴のないもので、名古屋市の中心点はいはゞ、まことにさびしいものである。たゞ、大津町筋を南に

すべきところは、まだほかに沢山ある。熱田は今は名古屋市内となつたが、そこには尊き熱田神宮がある。なほ又名古屋市民

東京の浅草、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須である。そこには

から、それは決して質の問題ではないが、今の京都よりも、却つて名古屋に昔しくさい感じの多いのはどうした訳で

東京の浅草、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須である。そこには金竜

支店で、この支店を動かすことが出来なかつたゝめ、大津町筋を真直にすることが出来ず、電車線路が歪んで居るところは、

の中心点はいはゞ、まことにさびしいものである。たゞ、大津町筋を南にさがると、松坂屋デパートがあり、昨今はどうやら、そちらへ

ある。名古屋駅を下りてから柳橋、納屋橋を越すまでは、銀座どころか、銅座か鉛座ぐらゐの感じしかないが、一たび納屋橋に立つ

名古屋を西から東へ横断する、いはゞ銀座通りである。名古屋駅を下りてから柳橋、納屋橋を越すまでは、銀座どころ

匹敵するのが名古屋の大須である。そこには金竜山浅草寺ならぬ北野山真福寺があつて、俗にこれを梅ぼしの観音といふ

東京の浅草、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の大須で

東京の浅草、大阪の千日前、京都の新京極、それに匹敵するのが名古屋の