遺稿 / 泉鏡花
地名一覧
番町
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水車なんぞでは氣分が出ないとまだ古のまゝだつた番町へのして清水谷へ入り擬寶珠のついた辨慶橋で、一振柳を
伊豆
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伊豆の修禪寺の奧の院は、いろは假名四十七、道しるべの石碑を畷、
熊野
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の三疊ばかりに立籠つた、と聞くさへ、……わけて熊野の僻村らしい……其の佗しさが思遣られる。唯、こゝに同郡羽鳥に住む老人
網代
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今時分一人で何處へ行きなさる、――いゝえ、あの、網代へ皈るんでございますと言ひます、農家の娘で、野良仕事の手傳を
八ツ橋
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の底に姿の見えない、月にかけた果知れぬ八ツ橋の状に視められた。
東京
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學問半端にして、親がなくなつて、東京から一度田舍へ返つて、朝夕のたつきにも途方に暮れた事が
十年も後の事で、糸七もいくらか稼げる、東京で些かながら業を得た家業だから雜誌お誂への隨筆のやうで
は大提灯の怪を繰返して言出さなかつたし、東京に皈ればパツと皆消える……日記を出して話した處で、鉛筆