半島一奇抄 / 泉鏡花

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地名一覧

富士山

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た、橋廊下の欄干より低いくらいで、……すぐ、富士山の裾を引いた波なんですな。よく風で打つけませんね。

修善寺

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小暇を得て、修善寺に遊んだ、一――新聞記者は、暮春の雨に、三日ばかり降

帰路を、折から快晴した浦づたい。――「当修善寺から、口野浜、多比の浦、江の浦、獅子浜、馬込崎と、駿河湾

がけ、大仁からの電車でしたよ。この月二十日の修善寺の、あの大師講の時ですがね、――お宅の傍の虎渓橋正面

あの太さなら、犬の子はすぽんと納まる。……修善寺は竹が名物だろうか、そういえば、随分立派なのがすくすくある。路ばた

。食べたら古今の珍味だろう、というような話から、修善寺の奥の院の山の独活、これは字も似たり、独鈷うどと称えて形

長岡

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を挙げて南条に引返し、狩野川を横切った。古奈、長岡――長岡を出た山路には、遅桜の牡丹咲が薄紫に咲いて

南条に引返し、狩野川を横切った。古奈、長岡――長岡を出た山路には、遅桜の牡丹咲が薄紫に咲いていた。

「三津を長岡へ通じましたのは、ほんの近年のことで、それでも十二三年

霧島

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のあとでしょう。葉ばかりの菖蒲は、根を崩され、霧島が、ちらちらと鍬の下に見えます。おお御隠居様、大旦那、と

鷲頭山

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ツ浮いていましょう。淡島です。あの島々と、上の鷲頭山に包まれて、この海岸は、これから先、小海、重寺、口野など

の鱗、青い巌の膚を横えたように見える、鷲頭山を冠にして、多比の、就中入窪んだあたりは、腕を張って

弁天島

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「大丈夫でございますよ。後方が長浜、あれが弁天島。――自動車は後眺望がよく利きませんな、むこうに山が一ツ

――沖からこの辺の浦を一目に眺めますと、弁天島に尾を曳いて、二里三里に余る大竜が一条、白浪の鱗、

、その驚かし申すのではありません。それですから、弁天島の端なり、その……淡島の峯から、こうこの巌山を視めますと