神通川 碓氷峠 立山 富山 上野

西は神通川の堤防を以て劃とし、東は町盡の樹林境を爲し、

。或時は日の出づる立山の方より、或時は神通川を日沒の海より溯り、榎の木蔭に會合して、お月樣と

、請ふ直ちに來れ。上野の汽車最後の停車場に達すれば、碓氷峠の馬車に搖られ、再び汽車にて直江津に達し、海路一文字に伏木に至れ

境を爲し、南は海に到りて盡き、北は立山の麓に終る。此間十里見通しの原野にして、山水の佳景いふ

點の妖氛をも止めず。或時は日の出づる立山の方より、或時は神通川を日沒の海より溯り、榎の木蔭に

達し、海路一文字に伏木に至れば、腕車十錢富山に赴き、四十物町を通り拔けて、町盡の杜を潛らば、洋々

都人士もし此事を疑はば、請ふ直ちに來れ。上野の汽車最後の停車場に達すれば、碓氷峠の馬車に搖られ、再び汽車