二、三羽――十二、三羽 / 泉鏡花
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かつて、北越、倶利伽羅を汽車で通った時、峠の駅の屋根に、車のとどろくにも驚か
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の何某は雀うちの老手である。並木づたいに御油から赤坂まで行く間に、雀の獲もの約一千を下らないと言うのを見て
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普仏戦争を題材にした一篇の読みだしは、「巴里は包囲されて飢えつつ悶えている。屋根の上に雀も少くなり
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に、すぐに薩摩芋を突ついたり、柿を吸ったりする、目白鳥のように早く人馴れをするのではない。雀の児は容易く餌
年ばかり、相州逗子に住った時(三太郎)と名づけて目白鳥がいた。
を柄杓で切って雫にして、露にして、目白鳥の嘴を開けて含まして、襟をあけて、膚につけて
、大変ね。」と襷がけのまま庖丁を、投げ出して、目白鳥を掌に取って据えた婦は目に一杯涙を溜めて、
ょ、ほけきょ、明かに鶯の声を鳴いた。目白鳥としては駄鳥かどうかは知らないが、私には大
芋虫をポタリと籠の目へ、落したから可笑い。目白鳥は澄まして、ペロリと退治た。吃驚仰天した顔をしたが
の事である。ツィ――と寂しそうに鳴いて、目白鳥が唯一羽、雪を被いで、紅に咲いた一輪、寒椿
て狂っても、その目白鳥にはおとなしく優しかった。そして目白鳥は、欲しそうに、不思議そうに、雀の飯を視めていた
を上げて、踊りながら、飛びながら、啄むと、今度は目白鳥が中へ交った。雀同志は、突合って、先を争って狂っ
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が、少からず愛惜の念を生じたのは、おなじ麹町だが、土手三番町に住った頃であった。春も深く、
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と、雀のためには、大地震以上の天変である。東京のは早く消えるから可いものの、五日十日積るのにはどうする