薬草取 / 泉鏡花
地名一覧
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まあ、その紋着を着たんですね、博多に緋の一本独鈷の小児帯なぞで。
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ません。美女ヶ原へ行きますと、十里南の能登の岬、七里北に越中立山、背後に加賀が見晴せまして、もうこの
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背後から呼ぶ優しい声に、医王山の半腹、樹木の鬱葱たる中を出でて、ふと夜の明けたよう
とても医者の薬では治らんに極ったですから、この医王山でなくって外にない、私が心当の薬草を採りに来たんだ
一体この医王山に、四季の花が一時に開く、その景勝を誇るために、加賀ばかりで
ないほどですから、小児は晩方だと思いました。この医王山の頂に、真白な月が出ていたから。
時でないと、蒼く顕れて見えないのが、即ちこの医王山です。
に掴って、月の懸った雲の中の、あれが医王山と見ている内に、橋板をことこと踏んで、
まで行く間の、あの、岩淵の岩は、人を隔てる医王山の一の砦と言っても可い。戸室の石山の麓が直に流に
急く、山はと見ると、戸室が低くなって、この医王山が鮮明な深翠、肩の上から下に瞰下されるような気がし
縮緬の襦袢を片肌脱いでいました。日が経って医王山へ花を採りに、私の手を曳いて、楼に朱の欄干のある
が澄んだか明るいので、山は、と聞くと、医王山だと言いました。
医王山は手に取るように見えたけれど、これは秘密の山の搦手で、其処
無理に手活の花にした、申訳の葬に、医王山の美女ヶ原、花の中に埋めて帰る。汝ら見送っても命が
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南の能登の岬、七里北に越中立山、背後に加賀が見晴せまして、もうこの節は、霞も霧もかかりませんのに、
四季の花が一時に開く、その景勝を誇るために、加賀ばかりで染めるのだそうですな。
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山川険谷 幽邃所生 卉木薬艸 大小諸樹
山川険谷 幽邃所生 卉木薬艸 大小諸樹
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帰り帰りしたですが、母が亡なりました翌年から、東京へ修行に参って、国へ帰ったのは漸と昨年。始終望んでい