大阪 四条 尾道 名古屋 関西 諏訪山 空知 京都 巴里 奈良 大津 神戸 大宮 向島 東京

。紫竹桃の本町のお波さんへ電話をかける。正月大阪へ来た折に文楽の人形を頼んでおいたのが出来たかどうか

帰りは神戸へも大阪へも寄らず京都へ降りて西竹へ行った。人形が出来て来てい

云うのに暗くて、天井の低い部屋だった。裏は四条の電車の駅とかで、拡声機の声がひっきりなしに聴えて来る。わたし

尾道でも同じようなことを言われたと云って、わたしは、犬と一緒

尾道では女学校の庭へも私は行ってみた。女学校には図書庫は

なりで身動きも出来ないほどのこみかただったが、途中名古屋あたりで一番上の寝台が空いているのをボーイが知らせて来たの

京都でこんな言葉を使うとはおもいもよらないことだ。関西に住み馴れた仏蘭西人なのだろう。橋を渡ってさっさと改札口へ行った

順三氏たちと逢い、啄木の講演を済ませて神戸の諏訪山の宿へ二泊して、十四日に尾道へ発って行った。ふと、

むかし空知の滝川と云う町にわたしも泊ったことがある。旅空でこんな歌を

へ行った。同じ席にいた鼻をすする娘さんも京都で降りてわたしの横を改札口の方へ歩いて行っている。

いたとき、何度かこんな片言を云っていたが、京都でこんな言葉を使うとはおもいもよらないことだ。関西に住み馴れた

わたしは京都へ降りた。二等車からも、外国人が四、五人降りて来

ならんでいたりする。東京駅には人力車なんてなかったが、京都は人力車が随分多い処だ。――縄手の西竹と云う小宿へ行った

に植木を置いて愉しむ気持ちを面白いとおもった。如何にも京都の宿屋らしいと、わたしは、屋根にある桃の鉢を両手にかかえて

帰りは神戸へも大阪へも寄らず京都へ降りて西竹へ行った。人形が出来て来ていた。幾月か

赧くなるような気持ちを感じてたじたじとなってしまった。巴里にいたとき、何度かこんな片言を云っていたが、京都でこんな

前に坐ってみたりした。明日の講演さえなければ奈良の方へでも行ってみたいなとおもった。

へ行ってみた。十年位前だったかに、大津から疏水下りをしたことがあったが、その折に見た山科の

だった。時々、客を乗せた屋形船が下りて来る。大津へ帰る船は、船頭が綱を引っぱって、なぎさを船を引いて登っ

、渡辺順三氏たちと逢い、啄木の講演を済ませて神戸の諏訪山の宿へ二泊して、十四日に尾道へ発って行った

ますと云う返事なので、わたしはすぐ雨の中を神戸へ行き、窪川鶴次郎氏、渡辺順三氏たちと逢い、啄木の講演を済ま

美しいから早く見せたいと云う返事だった。「そんなら、神戸の帰りに寄りますけど、それまでには出来てる？」と訊くと、

帰りは神戸へも大阪へも寄らず京都へ降りて西竹へ行った。人形が出来

でござりますると云う処があったが、遠い昔、一条大宮と云う処はわたしになつかしい人の住んでいた町の名であった

見ると、頭に花を戴いた大原女が、わたしは一条大宮から八瀬へ帰るものでござりますると云う処があったが、遠い昔、

が眼にはいった。辛くなるような気持ちだった。一条大宮と云う処はどんな処なのだろう。羅生門と云う芝居を見ると、頭

、四国航路の船が時々汽笛を鳴らして通っている。向島のドックには色々な船が修理に這入っていた。鉄板を叩く音

お波さんは、一人ではこわれてしまうから、わたしも東京へお供しましょうと云ってくれた。人形はびんつけで髪を結ってい