幸福の彼方 / 林芙美子

幸福の彼方のword cloud

地名一覧

熱田神宮

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の男の子達は、父と母の間に腰をかけて熱田神宮へお参りをした話をしてゐた。父親は四十五六歳ぐらゐ

御前崎

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うどんと云はれて、急に御前崎の白い濤の音が耳もとへ近々ときこえてくるやうであつた。絹子と

。家を持つとすぐ、留守を吉尾に頼んで二人は御前崎の郷里へ帰つて行つた。

は貯金を全部おろしてそれを子供へつけてやつた。御前崎の田舎へあづける工夫も考へないではなかつたけれども、兄は四人も

二人が御前崎から名古屋へ帰つて来たのは一週間ぶりである。

信一の淋しさが自分の胸に響いて来たし、御前崎の砂浜でのことがはつきりと胸に浮んで来るのである。

満洲

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間もなく、この妻は子供を置いて信一の友達と満洲へ逃げて行つてしまつたのだ。

名古屋

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、とうとう学資もつづかず中学を中途でやめてしまつて名古屋の陶器会社へ陶工にはいつてしまつた。そして、今度の戦争に征き

絹子は村の高等小学を出ると、すぐ名古屋へ出て、親類の吉尾の世話で綿布問屋の二宮家へ女中奉公に住みこん

信一は二十二の時に名古屋へ出て、陶器会社の事務員に勤めてゐたのだ。輸出向きの陶器

二人が御前崎から名古屋へ帰つて来たのは一週間ぶりである。

東京

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てきたのだけれども、お嬢さんが、今年の春東京へ縁づいて行つてしまふと、絹子は二宮家を去つて親類の吉尾の

が結婚をした知らせを二宮へ知らせてやると、東京のお嬢さんから美しい小さい鏡台が贈りとどけられた。さうして添へられた