ナポリ 志賀高原 本郷 四国 高松 巴里 東京 神田

熱海の海の色は、ナポリみたいな色をしている。温くて呆んやりしていて、磯はマチスの

さは平気で、歩くことがとても愉しい。この一月は志賀高原へスキーに行った。丸山ヒュッテに泊ったが、幸い紅一点で、雪の山

ている。月のうち五、六ぺん、神田の古本屋、本郷の古本屋をひやかして歩く。とても愉しい散歩のひとつだ。割合、不勉強で本代

は、学生自習辞典と云うので、これは、私が四国の高松をうろうろしていた時に七拾五銭で買ったもの、もう

学生自習辞典と云うので、これは、私が四国の高松をうろうろしていた時に七拾五銭で買ったもの、もう、

小説を書きたくなる。何か雰囲気があるから好きだ。巴里には上手に干した塩魚がなかった。

の倦き倦きしていることが、いっぺんに吹き飛んでしまって、東京へ帰る時などは、田舎女が初めて上京して来るようなそんな気持ちになり

横たわって呆んやりしている。月のうち五、六ぺん、神田の古本屋、本郷の古本屋をひやかして歩く。とても愉しい散歩のひとつだ。