銀閣寺 玉川上水 尾瀬 金閣寺 黄河 法隆寺 飛鳥川 長崎 広島

たいがいの国宝建造物は見てまわったが、金閣寺も、銀閣寺も、法隆寺も、決して美しいというようなものではない。歴史とか、美術史

飛鳥川は玉川上水と同じぐらいの小川にすぎない。

尾瀬の珍種というものが発見されて何十年もたっているのに、それ

究めるに、何十年が短い時間だとは思われない。尾瀬の開発が、世論にのぼってからでも十余年の年月を経ている

の根本的なものとして考えているのであるが、尾瀬を開発して日本の生産力を増大させようという政府の企画と、たった十

金閣寺に放火した犯人が「美に対する嫉妬」と言ったり、「見物にくる

学者、社会批評家、美術家をひッくるめて）焼かれた金閣寺という建築物に重点が置かれすぎて、判断に公平を失したのだろうと

れすぎて、判断に公平を失したのだろうと思う。金閣寺でなくて、もっと名もない建物に放火したのであったら、彼が

て、あげくの放火であったろうと思うが、たまたま彼が金閣寺に住んでいたから、金閣寺に放火するに至ったまでのことである

思うが、たまたま彼が金閣寺に住んでいたから、金閣寺に放火するに至ったまでのことである。彼が田中という旧家の使用人

たまたま、このような青年が金閣寺に住んでいたために金閣寺が焼かれただけのことで、金閣寺

、このような青年が金閣寺に住んでいたために金閣寺が焼かれただけのことで、金閣寺というものの特性が彼に放火

いたために金閣寺が焼かれただけのことで、金閣寺というものの特性が彼に放火せしめたのではないのである。

金閣寺の青年は、寺内の人々への反感に次第に放火を決意するに至った

飯の種にし、彼らの生存の誇りともしている金閣寺そのものに放火することで、反感とか復讐というものが、最も主要な

金閣寺の彼は、対象が国宝の金閣寺であったがために、その特性に

金閣寺の彼は、対象が国宝の金閣寺であったがために、その特性に応じた責任感と一応は闘い、それに

又、私は、金閣寺が焼失したことについても、新聞に雑誌に、多くの識者が、

金閣寺が消失した、文化財の一大損失だというけれども、私もたいがいの国宝

も、私もたいがいの国宝建造物は見てまわったが、金閣寺も、銀閣寺も、法隆寺も、決して美しいというようなものではない。歴史

歴史家などというものは、口に文化の美名を説き、金閣寺焼亡、政府の怠慢、妙なことを口走るが、私はどう考えても、

金閣寺は観光日本の一大資源、という意味に於ても、私は過去の遺物

、観光客向きの遺物としての価値からいっては、金閣寺よりも広島や長崎の原バク記念地の方が、どれくらい国際観光客をひきつける

国際観光客をひきつけるものであるか知れないと考えている。金閣寺の焼亡をなげくよりも、広島、長崎のバク心地を積極的に保存、公園化

私は法隆寺だの金閣寺にくらべて、早川の洪水が暗褐色の防波堤となって一哩も海中に突入

金閣寺の焼亡などというものは、美としても、歴史記念物としても

は宣伝映画で、戦争中、シナ軍が退却に際して黄河の堤をきって水を落して逃げた、このために黄河の河口が数百

の堤をきって水を落して逃げた、このために黄河の河口が数百里移動して揚子江にそそぐに至ったが、この日本軍の治水

て、学者たちから黄河について教えてもらう。しかし、黄河そのものは日本のシナ学者の研究対象ではないらしく、

られて以来、孔子はここで王道を説き、三蔵法師は黄河をさかのぼって天竺へと志し、諸侯が争った中原はこの黄土地帯であった

建造物は見てまわったが、金閣寺も、銀閣寺も、法隆寺も、決して美しいというようなものではない。歴史とか、美術史とか

私は法隆寺だの金閣寺にくらべて、早川の洪水が暗褐色の防波堤となって一哩

しかしながら、飛鳥川というものは、川の幅が三間ぐらいしかないのである。山から

飛鳥川は玉川上水と同じぐらいの小川にすぎない。

考えている。金閣寺の焼亡をなげくよりも、広島、長崎のバク心地を積極的に保存、公園化する計画を実行した方が、

しての価値からいっては、金閣寺よりも広島や長崎の原バク記念地の方が、どれくらい国際観光客をひきつけるものであるか

ないと考えている。金閣寺の焼亡をなげくよりも、広島、長崎のバク心地を積極的に保存、公園化する計画を実行した方

遺物としての価値からいっては、金閣寺よりも広島や長崎の原バク記念地の方が、どれくらい国際観光客をひきつけるもので