諦めている子供たち / 坂口安吾
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少地域なぞが介在したりするが、いま書いたのは新潟市の方言だ。新潟の子供たちは小にしてすでに甚しく諦観が発達しており
新潟市の盆唄は次の通り。
新潟市だけの特例だが、冬になると「湯づけ」というものをたべる。
の音がきこえてくる」という。沼垂は今では新潟市だが昔は新潟市ではなかった。両者信濃川をはさんでいる。察するに
くる」という。沼垂は今では新潟市だが昔は新潟市ではなかった。両者信濃川をはさんでいる。察するに沼垂には湯づけ
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は非常に多いところだ。特に冬向きのものに多い。北海道の「鮭ずし」は元来新潟のもので(北海道は新潟人の出稼ぎ人が
多い。北海道の「鮭ずし」は元来新潟のもので(北海道は新潟人の出稼ぎ人が最も多く土着した)似たような「鮎ずし
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したりするが、いま書いたのは新潟市の方言だ。新潟の子供たちは小にしてすでに甚しく諦観が発達しており、こういう言い方
皆さんにお分りにならないことが一ツあるが、新潟の方言にはまるで唄うような抑揚があって、是が非でも納得
。洋々たる大河である。けだしこういう大ゲサな表現はまた新潟の表現で、彼らは生れながらにして大ゲサな表現が巧妙である
に於てもそうだ。屋外運動など不用というのは新潟市民の諦観と同じように風土的、気質的な考え方で、つまり女子の
古来イノチにしていたような町だ。だから「新潟には男の子と杉の木は育たない」と自ら称している言葉があっ
れ太陽から距てられてしまう風土の特色と、も一つ新潟は生えぬきの港町で色町だった。つまり遊ぶ町だ。絃歌のさざめきを古来
先日私が久しぶりに新潟へ行ってみたら、私の学んだ小学校はまだ昔そのままで、相
北海道の「鮭ずし」は元来新潟のもので(北海道は新潟人の出稼ぎ人が最も多く土着した)似たような「鮎ずし」
冬向きのものに多い。北海道の「鮭ずし」は元来新潟のもので(北海道は新潟人の出稼ぎ人が最も多く土着した)似
の話を書いたが、誤解のないように書き添えるが、新潟は古来遊ぶ町だから、独特のうまい食べ物は非常に多いところだ。特に
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は土地々々で非常に方言がちがい新発田あたりだけはまるで仙台弁のように鼻にかかる少地域なぞが介在したりするが、いま書い