註釈与謝野寛全集 / 与謝野晶子

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地名一覧

箱根

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箱根の歌である。箱根へは何度となく遊んだ作者であるが、この時

箱根の歌である。箱根へは何度となく遊んだ作者であるが、この時の吟行は大正十年

浅間

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である。作者はかうした景色が好きで、軽井沢から浅間にかけて躑躅の咲く季節に信州へ遊びたいと云つて居たが遂げず

軽井沢

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なのである。作者はかうした景色が好きで、軽井沢から浅間にかけて躑躅の咲く季節に信州へ遊びたいと云つて居たが

青島

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故人澁川玄耳氏が山東省の青島に居られた頃に、愛養の百種の蘭を写真にして送ら

松戸

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松戸の高等園芸学校の花畑であらう。色彩の多い、そして直線が主になつて出来

富士見町

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じいじいと音がして解けて行く趣きである。私達が富士見町に居た初めの頃に、小さい庭の雪を集めて来て私はよく

山東省

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故人澁川玄耳氏が山東省の青島に居られた頃に、愛養の百種の蘭を写真にし

六甲山

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であらうかと思つた。この躑躅の盛りを見る所は六甲山の高原であると云ふのであつて、躑躅は白などではなく臙脂と樺色で

巴里

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巴里にて夜遊びしつつ覚えたるよからぬ癖の嗅ぎ煙草かな

と云ふのにこの冴えた瑠璃色の空はどうであらう。巴里の冬は毎日陰鬱に曇つて居たではないか、東方の恵まれ

有り勝ちな媚態を作つて居たことが思はれる。巴里の宿の前の庭に矢車草の沢山咲いて居たこともこの歌

我れも行く春の銀座の灯のもとを巴里の宵の人中として

して運ぶ歩でなく過去を追つて居るのである。巴里の夜のグランブルバアルの人波を分けて行く味ひを是れから得ようとして

ことも見せた歌である。是れは銀座にゐて遠い巴里と古い記臆を幻に描いた作である。言葉を態と省略して頸

作者は日本で見た曲馬ではなく、郷愁を抱きながら巴里の旅先で見た曲馬らしい。

て来たやうな解釈が出来ないこともない。作者が巴里に居た頃の女の夜の服は四五尺も裾を引くのが

東京

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として異邦に似たる寂しさをわれに与へて重き東京

蘭を写真にして送られた。玄耳子は愛人を東京に置いて行つて居られたのである。この場合の「我が」に

これはまだ交通の信号燈などの出来なかつた時代の東京の街上風景に得た感想である。水道橋とか、神保町とかの四つ角

神保町

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東京の街上風景に得た感想である。水道橋とか、神保町とかの四つ角に立ち青旗、赤旗を振つて居る人は、みじめな仕事

水道橋

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なかつた時代の東京の街上風景に得た感想である。水道橋とか、神保町とかの四つ角に立ち青旗、赤旗を振つて居る人は

銀座

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我れも行く春の銀座の灯のもとを巴里の宵の人中として

銀座の春の灯が連つた所を自分も行く。然し此処へ集つて

ここにして夜毎に逢ふと語る時銀座通を新居格の行く

に並んでゐるのは何れも軽い調子の歌である。銀座の夜に三四人が然か語つて居る時に、噂の主の新居格

カフエエより扇形して春の夜の銀座の雪を照らすともし火

銀座の雪の上へ家の入口の灯の明りが末広がりに扇の形を

羨望を感じて居ることも見せた歌である。是れは銀座にゐて遠い巴里と古い記臆を幻に描いた作である。言葉を