ひらきぶみ / 与謝野晶子
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私は末と三人を護りて少しもまどろまれず、大阪に着きて迎への者の姿見てほつと安心致し候時、身も心も
かやうなること思ひつづけて、東海道の汽車は大阪まで乗り通し候ひき。光今夜はよく眠り候へば、うつかり長きこと書きつらね候か
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候。その駭きに父さまの事は忘れたらしく候へば、箱根へかかり候まで泣きいぢれて、よう寐てをり候秀を起しなど致し候へば
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のみには君ことわり給ひつれど、その他のことはこの和泉の家の恤兵の百金にも当り候はずや。馬車きらびやかに御者馬丁に
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君の祭見る日の下加茂の橋はつまらずと申し、大井川濃き緋の帯のいくたりの鼓拍子に船は離れぬは、かしこの
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、物言ひのてきはきして心の奥にかげなきは、江戸のお生れの人かと申し候ゆゑ、あれは緑雨様や宅のお友達
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物堅き家の両親は私に何をか教へ候ひし。堺の街にて亡き父ほど天子様を思ひ、御上の御用に自分を忘れし商家
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候やうなりしに、殊にうすら寒き夜を、どうして渋谷まで着き給ひし事かと案じ/\致し候ひし。窓にお顔見せて
こと、御眼と御耳とに必ずとまり給ふべく候。渋谷のステーシヨンにては、巡査も神主様も村長様も宅の光までも
かも存ぜず候へど、弟御様はなくとも、新橋渋谷などの汽車の出で候ところに、軍隊の立ち候日、一時間お
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おん礼を忘れ候。あの晩あの雨に品川まで送らせまつり、お帰りの時刻には吹きぶり一層加り候やうなりし
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ぬかも存ぜず候へど、弟御様はなくとも、新橋渋谷などの汽車の出で候ところに、軍隊の立ち候日、一時間
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思へる人も入りに行けど、さらばわれは踏むまじく、東京のせん湯に入りつけてはと母には申して、子らつれて