『新新訳源氏物語』あとがき / 与謝野晶子

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地名一覧

朱雀院

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もそれである。後の主人公薫大将の出生のために朱雀院の御在院中の後宮のことが突然語り出され、帝の女三の宮内

伊勢

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の家の集をずいぶん捜し求めたが現存していない。伊勢の皇学館の図書目録にあった大弐集をよく調べてみると、三位

大阪

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原稿を眺めるだけで二年をいたずらに過した。以前に大阪へ店を移された文淵堂主と京都で会したのはその頃であった

宇治

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の男の漢文の日記などに東宮時代の同帝がしばしば宇治の頼通の山荘へ行啓になったことが書かれてある。後冷泉帝の御

御乳母が大弐の三位で、お供をして行って宇治をよく知るようになったものらしい。

平等院

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後冷泉天皇の御勅筆の額を今も平等院の隣の寺で拝見することができるが、その頃の男の漢文の日記

京都

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過した。以前に大阪へ店を移された文淵堂主と京都で会したのはその頃であった。氏は初期の私の歌集以来

東京

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源氏物語』の話をし、そんなことが機縁になって東京で氏の再起がかなえばよいと相談した。氏は喜んでくれた

歌集以来引きつづいて私を庇護してくれた人である。東京でまた店を開きたいという話を聞いて、私のできている新