紅葉山人訪問記 / 田山花袋 田山録弥
地名一覧
赤城
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露伴は五六囘で筆を絶つて、飄然として、赤城の山中に隠れた。『伽羅枕』は百囘近く続いた。
牛込
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紅葉は『伽羅枕』を牛込の北町の家で書いた。太田南畝の屋敷の中だとかいふ奥
/\其処に出て来たりした。私の家は牛込の山手の奥にあつた。裏に沢山実の生る栗の木があつた
紅葉山人を思出さうとすると、牛込の山手の空気と気分とが、先づ私の心を襲つて来る。賑やか
江見水蔭
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私は江見水蔭の家へもよく出かけて行つた。水蔭は其頃、元、紅葉の居
神楽坂
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の話だと思ふ。細君が大きな丸髷姿か何かで神楽坂の通りを遣つて来ると、其処でふと山人に邂逅した。処が
神楽坂の毘沙門の縁日――
とが、先づ私の心を襲つて来る。賑やかな神楽坂の通の奥に住んで居た文壇の大家といふ風に、何うして
上野
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私は其頃、毎日弁当を持つて、上野の図書館に出かけた。それで貴重書類の中から西鶴物などを借り出して
神田
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いろ/\な知識を得たいと思つて、嵯峨の屋主人を神田のある下宿に訪ねて行つたことがあつた。主人は其時トルストイや
東京
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中の木犀のかをり、そこから見た富士の姿は、東京でも多く他に見ることが出来ないやうな美しさを備へてゐた