石見国 河内国

（四）　石見娘子。　人麿が石見国から妻と別れて上り来る時詠んだ長歌が三首（巻二、一三一、

死時妻依羅娘子作歌二首のところで、『上京の際石見国に置きたる妻が即ち依羅娘子なるべきことは否定すべからねば、ここも

依羅娘子なるべきことは否定すべからねば、ここもその石見国にこの依羅娘子は在りしならむ』（講義巻第二）といつてゐる。

日下部宿禰同祖、彦坐命之後也とあり、又、河内国諸蕃、依羅連の条に、百済国人素弥志夜麻美乃君之後