モンブラン ミュンヘン パリ ローマ ベルリン ニュルンベルク アルプス ウィーン 東京

も見えず、割合につまりませんでした。それでもモンブランの氷河を見に行った日は天気がよくておもしろうございました。寒暖計を

。そうして白銅一つやって逃げて来ました。ミュンヘンでは四日泊まりました。ピナコテークの画堂ではムリロやデュラーやベクリンなど

きまりのキネマが自働ピアノで客を呼んでいました。パリあたりから来ているらしい派手な服装をした女が散歩していました

パリから（一）

…」というような文句であります。数世紀の間パリの喜び悲しみをわれらの祖先がここにこの像の前に喜び悲しんだと

は貝がらの化石が一面についている。寺の歴史やパリの歴史もおもしろいが、この太古の貝がらの歴史も私にはおもしろい。屋根の

にきれかかっている。欄干から恐ろしい怪物の形がいくつもパリを見おろしている。

パリから（二）

ローマへ来て累々たる廃墟の間を彷徨しています。きょうは市街を離れ

畑でちょうどりんごが赤く熟していました。書斎にはローマで買って来たという大理石の半身像が幾つもある。サラサン氏は一々

ベルリンから（一）

ベルリンから（二）

私はもう十日ばかりでベルリンを引き上げ、ゲッチンゲンへ参ります。

それからストラスブルクを見て、ニュルンベルクへ参りました。中世のドイツを見るような気がしておもしろうございました

が多くて、ことにスイスでは雨や霧のためにアルプスの雪も見えず、割合につまりませんでした。それでもモンブランの氷河

去年の降誕祭は旅でしました。ウィーンで夜おそく町をうろついて、タンネンバウムを売っているのを見た時にちょうど

役者の唱歌は昨年ウィーンで聞いたほうがむしろよかったと思います。この事を同宿のドイツ人に話し

（例）（明治四十三年一月、東京朝日新聞）

（明治四十三年一月、東京朝日新聞）

（明治四十三年二月、東京朝日新聞）

（明治四十三年四月、東京朝日新聞）

（明治四十三年十月、東京朝日新聞）

（明治四十四年二月、東京朝日新聞）

（明治四十四年三月、東京朝日新聞）

警戒しています。天気がよくて暖かくてなんだか東京の花見時分の心持ちでした。高い家の窓から皆往来を見物して

（明治四十四年五月、東京朝日新聞）