名古屋 伊吹山 敦賀 神戸 岐阜 京都 東京

彦根　　　五九、〇　　　　名古屋　　三〇、二

他の地に比べては、著しく雨雪日の数が多い、名古屋などに比べると、倍以上になるわけである。冬季三か月間、九十日

伊吹山の句について

の冬休みに、東海道を往復するのに、ほとんどいつでも伊吹山付近で雪を見ない事はなかった。神戸東京間でこのへんに限って

不思議であった。現に雪の降っていない時でも伊吹山の上だけには雪雲が低くたれ下がって迷っている場合が多かったように記憶

迷っている場合が多かったように記憶している。その後伊吹山に観測所が設置された事を伝聞した時にも、そこの観測の

連なり、近江と美濃との国境となっている分水嶺が、伊吹山の南で、突然中断されて、そこに両側の平野の間の関門を

そこに両側の平野の間の関門を形成している。伊吹山はあたかもこの関所の番兵のようにそびえているわけである。大垣米原間の

味わうために、私の知りたいと思った事は、冬季伊吹山で雨や雪の降る日がどれくらい多いかという事であった。それ

事であった。それを知るに必要な材料として伊吹山および付近の各地測候所における冬季の降水日数を調べて送ってもらった。

すなわち、伊吹山は敦賀には少し劣るが、他の地に比べては、著しく雨雪日の数

の境のへんまで来ているのである。従って、伊吹山は、この区域の東の境の内側にはいっているが、それから東へ

ので、そういう日に久々で戸外にでも出て伊吹山を遠望し、きょうは伊吹が見える、と思うのではないかとまで想像

すなわち、伊吹山は敦賀には少し劣るが、他の地に比べては、著しく雨雪日の数が多い

いつでも伊吹山付近で雪を見ない事はなかった。神戸東京間でこのへんに限って雪が深いのが私には不思議であっ

伊吹山　　六九、二　　　　岐阜　　　四十、二

敦賀　　　七二、八　　　　京都　　　四九、二

でも伊吹山付近で雪を見ない事はなかった。神戸東京間でこのへんに限って雪が深いのが私には不思議であった