軽井沢 鎌倉 浜松 種崎 高知 静岡 熊本 東京

な気がする。現在の東京の子供なら静岡か浜松か軽井沢へでも行っていたのと相当する訳である。交通速度の標準が

明治三十五年の夏の末頃逗子鎌倉へ遊びに行ったときのスケッチブックが今手許に残っている。いろいろないたずら書きの

たような気がする。現在の東京の子供なら静岡か浜松か軽井沢へでも行っていたのと相当する訳である。交通速度の

という「煩悶」があったためらしい。その頃高知から種崎まで行くのには乗合の屋形船で潮時でも悪いと三、四時間もかかっ

（例）高知浦戸湾

いちばん最初のいわゆる「海水浴」にはやはり父に連れられて高知浦戸湾の入口に臨む種崎の浜に間借りをして出かけた。以前に宅

た。どういう人だかわれわれには分らなかった。ある日高知から郵便でわれわれ三人で撮った写真がとどいてみんなで見ているところ

が悪いという「煩悶」があったためらしい。その頃高知から種崎まで行くのには乗合の屋形船で潮時でも悪いと三、四

もかかったような気がする。現在の東京の子供なら静岡か浜松か軽井沢へでも行っていたのと相当する訳である。

に思われたのであった。その後故郷を離れて熊本に住み、東京に移り、また二年半も欧米の地を遍歴した

三、四時間もかかったような気がする。現在の東京の子供なら静岡か浜松か軽井沢へでも行っていたのと相当する

のであった。その後故郷を離れて熊本に住み、東京に移り、また二年半も欧米の地を遍歴したときでも、

て記憶に残っているのである。それから間もなく東京に残っていた母が病気になったので皆で引上げて帰って