千駄木 根岸 熊本 松山 東京 田端 神田

千駄木の文章会時代のものはよく読んだ。他の連中の書くものに比べて

することであった。そうして、着京後間もなく根岸の鶯横町というのを尋ねて行った。前田邸の門前近くで向うから

三十余年前のことである。熊本の高等学校を出て東京へ出て来るについて色々の期待をもって

なった。文章の読み役は多く虚子が勤めた。少し松山訛の交じった特色のある読み方で、それが当時の『ホトトギス』の

三十余年前のことである。熊本の高等学校を出て東京へ出て来るについて色々の期待をもっていたうちでも、

子規の葬式の日、田端の寺の門前に立って会葬者を見送っていた人々の中に、

夏目先生、虚子、鼠骨、それから多分四方太も一処で神田連雀町の鶏肉屋でめしを食ったことがあった。どうした機会