横浜 早稲田 千駄木 白川 矢来町 ロンドン 汐留 熊本 松山 水戸 神戸 蒲生 大塚 神田 上野 浅草 京橋

先生が洋行するので横浜へ見送りに行った。船はロイド社のプロイセン号であった。船の出る

てくれたＫ君の最後のしらせに、人力にゆられて早稲田まで行った。その途中で、車の前面の幌にはまったセルロイドの窓越しに

千駄木へ居を定められてからは、また昔のように三日にあげず遊び

初めて尋ねた先生の家は白川の河畔で、藤崎神社の近くの閑静な町であった。「点をもらい

帰朝当座の先生は矢来町の奥さんの実家中根氏邸に仮寓していた。自分のたずねた時は

でいたので、退屈まかせに長たらしい手紙をかいてはロンドンの先生に送った。そうして先生からのたよりの来るのを楽しみにし

いたときに先生が帰朝された。新橋駅（今の汐留）へ迎いに行ったら、汽車からおりた先生がお嬢さんのあごに手を

（例）熊本第五高等学校

熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。

て二三十句ばかりを作った。夏休みが終わって九月に熊本へ着くなり何より先にそれを持って先生を訪問して見てもらっ

学校ではオピアムイーターや、サイラス・マーナーを教わった。松山中学時代には非常に綿密な教え方で逐字的解釈をされたそう

を着て寒そうに正座している先生はなんとなく水戸浪士とでもいったようなクラシカルな感じのするところもあった。

を吹くや海の上」という句をはがきに書いて神戸からよこされた。

受けていた人々の中には厨川千江、平川草江、蒲生紫川（後の原医学博士）等の諸氏があった。その連中で運座

していた。「猫」以後には橋口五葉氏や大塚楠緒子女史などとも絵はがきの交換があったようである。象牙のブックナイフ

高浜、坂本、寒川諸氏と先生と自分とで神田連雀町の鶏肉屋へ昼飯を食いに行った時、須田町へんを歩きながら

上野の音楽学校で毎月開かれる明治音楽会の演奏会へ時々先生といっしょに出かけた

たような気がする。いつかおおぜいで先生を引っぱって浅草へ行ってルナパークのメリーゴーラウンドに乗せたこともあったが、いかにも迷惑そう

自分を誘ってもう一ぺん見に行かれたりした。京橋ぎわの読売新聞社で第一回のヒューザン会展覧会が開かれたとき、自分が