パリ 平河町 ロンドン ベルリン 本郷 東京 銀座 日本橋 日比谷

ドイツからパリへ行ったら葡萄酒が安い代りに煙草が高いので驚いた。聞いてみると

てみると政府の専売だからということであった。パリからロンドンへ渡ってそこで日本からの送金を受取るはずになっており、従っ

で日本からの送金を受取るはずになっており、従ってパリ滞在中は財布の内圧が極度に低下していたので特に煙草の専売

マッチのフランス語を教わって来るのを忘れていたためにパリへ着いて早速当惑を感じた。ドイツで教わったフランス語の先生が煙草を吸わ

きまって非常に流暢にドイツ語がしゃべれるのが不思議である。パリで金が少ないのと、言葉が自由でないのと両方で余計な神経を

時代のずっと後の方であったらしい。宅には東京平河町の土田という家で製した紙巻がいつも沢山に仕入れてあった。平河町は

いう家で製した紙巻がいつも沢山に仕入れてあった。平河町は自分の生れた町だからそれが記憶に残っているのである。ピンヘッド

と政府の専売だからということであった。パリからロンドンへ渡ってそこで日本からの送金を受取るはずになっており、従ってパリ

ではそんなに流行っていなかったような気がする。ロンドンの宿に同宿していた何とかいう爺さんが、夕飯後ストーヴの

ベルリンの美術館などの入口の脇の壁面に数寸角の金属板が蝋燭立か

にその持主の手に返る確率が少なくも一九一〇年頃のベルリンよりは少ないであろう。しかし大戦後のベルリンでこのシガーの供待所がどういう運命

一九一〇年頃のベルリンよりは少ないであろう。しかし大戦後のベルリンでこのシガーの供待所がどういう運命に見舞われたかはまだ誰からも聞く

ベルリンでも電車の内は禁煙であったが車掌台は喫煙者のために解放さ

て雨滴凝結の心核にはなるかもしれない。午前に本郷で吸った煙草の煙の数億万の粒子のうちの一つくらいは、

（例）東京平河町

バットやチェリーの先駆者となった。そのうちのどれだっかた東京の名妓の写真が一枚ずつ紙函に入れてあって、ぽん太と

中学時代のずっと後の方であったらしい。宅には東京平河町の土田という家で製した紙巻がいつも沢山に仕入れてあった。

させる効果があったかもしれない。十八歳の夏休みに東京へ遊びに来て尾張町のＩ家に厄介になっていた頃、銀座

アインシュタインが東京へ来た頃からわれわれ仲間の間でパイプが流行し出したような気

で通る赤服の岩谷天狗松平氏を見掛けた記憶がある。銀座二丁目辺の東側に店があって、赤塗壁の軒の上に大きな天狗

来て尾張町のＩ家に厄介になっていた頃、銀座通りを馬車で通る赤服の岩谷天狗松平氏を見掛けた記憶がある。銀座

、一、二年前のある日の午後煙草を吹かしながら銀座を歩いていたら、無帽の着流し但し人品賤しからぬ五十恰好の男が

気まぐれに葉巻を買って吸付けたばかりに電車を棄権して日本橋まで歩いてしまった。夏目先生にその話をしたら早速その当時書いて

数億万の粒子のうちの一つくらいは、午後に日比谷で逢った驟雨の雨滴の一つに這入っているかもそれは知れない