幕末維新懐古談 03 安床の「安さん」の事 / 高村光雲

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地名一覧

八丁堀

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などと話しかけられ、十二になったから、八丁堀の大工の家へ奉公に参る旨を話すと、安床は、大工は、職人

浅草

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お前、つい、この間頭を結ったんじゃないか。浅草の観音様へでも行くのか」

…これがその東雲という方なんで、今では浅草諏訪町に立派な家を構え……」と、キサクな調子で、小肥りの

稲荷町

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「小父さん、その彫刻師ってのは、あの稲荷町のお店でコツコツやってるあれなんですか」と私は使いに行く途中

、品の好い、本当の彫物をこしらえるんで、あんな、稲荷町の荒っぽいものとは訳が違うんだ。そりゃ上等のものなんだ

日本橋

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は、お前の家の隣りにいた人で、それ、日本橋通り一丁目の須原屋茂兵衛の出版した『江戸名所図会』を専門に