本所 浅草寺 江戸 森田町 下谷 蔵前 浅草 神田

、間もなく、東雲師は妻を娶った（生まれは本所二ツ目の商人の娘）。下谷七軒町酒井大学という大名の屋敷に奉行

、米の出し入れをして、相場も此所できまる。浅草寺に向って右側で、御蔵の裏が直ぐ大川になっており、蔵屋敷の中

長（源空寺門前）の生まれである。その師匠が当時江戸で一、二を争うところの仏師高橋法眼鳳雲という有名な人であります

ところで、この蔵前という土地は、江戸でも名代な場所――此所には徳川家の米蔵が並んでいる。

さて、東雲師は、いよいよこの名前で浅草蔵前の森田町へ店を出しました。すなわち仏師の職業を開いたのである。

徳川家の米蔵が並んでいる。天王橋寄りが一ノ口、森田町の方が中ノ口、八幡町に寄って三ノ口と三ツ門があって、米

、東雲師の店は浅草諏訪町へ転じました。これは森田町は往来広く空ッ風の強い日などは塵埃が甚くて、とても仕事が出来

東雲師は元奥村藤次郎といった人で、前述の通り下谷北清島長（源空寺門前）の生まれである。その師匠が当時江戸で

娶った（生まれは本所二ツ目の商人の娘）。下谷七軒町酒井大学という大名の屋敷に奉行をしていた婦人で、女

さて、東雲師は、いよいよこの名前で浅草蔵前の森田町へ店を出しました。すなわち仏師の職業を開いたのである

ところで、この蔵前という土地は、江戸でも名代な場所――此所には徳川家

さて、東雲師は、いよいよこの名前で浅草蔵前の森田町へ店を出しました。すなわち仏師の職業を開いたので

、米の出し入れをして、相場も此所できまる。浅草寺に向って右側で、御蔵の裏が直ぐ大川になっており、蔵屋敷

ました。それからまた間もなく、東雲師の店は浅草諏訪町へ転じました。これは森田町は往来広く空ッ風の強い日など

塵埃のためには困らされました（その頃、タシカ、神田のお玉ヶ池の佐羽という唐物屋がたった一軒硝子戸を入れていたもの