八丁堀 東大寺 江戸 浅草 神田

祖父に当る富五郎は八丁堀に鰻屋をしていたこともありました。その頃は遊芸が流行で

私の母は、埼玉県下高野村の東大寺という修験の家の出であります。その家の姓は菅原。道補

は遊芸が流行で、その中にも富本全盛時代で、江戸市中一般にこれが大流行で、富五郎もその道にはなかなか堪能でありまし

のあたりを得意に如才なく働いたこともありますが、江戸の大火に逢って着のみ着のままになり、流れて浅草の花川戸へ行き

の大火に逢って着のみ着のままになり、流れて浅草の花川戸へ行き、其所でまた肴屋を初めたのでありました。

たといいます。やがて、家業を変えて肴屋を始め、神田、大門通りのあたりを得意に如才なく働いたこともありますが、江戸