京都日記 / 芥川竜之介
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大阪へ行つて、龍村さんに何か書けと云はれた時、自分は京都の
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(例)光悦寺
光悦寺
光悦寺へ行つたら、本堂の横手の松の中に小さな家が二軒立つてゐる
になつた。一体光悦をどう思つてゐるのだか、光悦寺をどう思つてゐるのだか、もう一つ序に鷹ヶ峯をどう思つ
一面に懸けるが好い。さうすれば自分も始めから、わざわざ光悦寺などへやつて来はしない。さうとも。誰が来るものか。
ながら、小林君と一しよに竹藪の後に立つてゐる寂しい光悦寺の門を出た。
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入れて並んでゐる。自分は始めてさつきの竹藪が、建仁寺だつたのに気がついた。が、あの暗を払つてゐる竹藪と
。と思ふと、忽ち又町になる。殊に今云つた建仁寺の竹藪の如きは、その後も祗園を通りぬける度に、必ず棒喝の如く自分
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た。すると車夫が呆れた顔をして、ここも四条の近所どすがなと云つた。そこでへええ、さうかね、ぢやもう少し
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京都日記
或雨あがりの晩に車に乗つて、京都の町を通つたら、暫くして車夫が、どこへつけますとか
それ以来自分が気をつけて見ると、京都界隈にはどこへ行つても竹藪がある。どんな賑な町中でも、
が、慣れて見ると、不思議に京都の竹は、少しも剛健な気がしない。如何にも町慣れた、
句を書いた。それ程竹の多い京都の竹は、京都らしく出来上つてゐるのである。
を思ひ出して、こんな句を書いた。それ程竹の多い京都の竹は、京都らしく出来上つてゐるのである。
、龍村さんに何か書けと云はれた時、自分は京都の竹を思ひ出して、こんな句を書いた。それ程竹の多い京都の
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誰かの噂か何かしてゐる。――自分は東京を出て以来、この派手なお茶屋の中で、始めて旅愁らしい、寂しい