上海游記 / 芥川竜之介
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事は、いくら贔屓眼に見た所が、到底東京や大阪なぞの日本の都会の及ぶ所じゃない。車屋や馬車の勇猛なのに、
よると、このホテルを私の宿にしたのは、大阪の社の沢村君の考案によったものだそうである。処がこの精悍
かも知れない。そう思うと大いに心細かった。私は早速大阪の社へ、入院したと云う電報を打った。すると社の薄田氏
此処のには幸いそんな句は見えない。(局票とは大阪の逢い状のように、校書を呼びにやる用箋である。)余氏
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いた。一しょに歌舞伎座の立ち見をした事もある。鎌倉の海を泳いだ事もある。殆夜中上野の茶屋に、盃盤狼藉とし
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うどんを食うよりも、マカロニを食いたいと思っている。山本山を飲むよりも、ブラジル珈琲を飲み――
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の影が、ぼんやり浮んで来たと思ったら、それは九州の本土だった。が、船に慣れている馬杉君は、巻煙草の煙を
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局票を書き始めた。氏の日本語の達者な事は、嘗て日支両国語の卓上演説か何かやって、お客の徳富蘇峰氏を感服させたとか云う位であ
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にも、雨風に浪立った港内を見ながら、再びわが長野草風画伯の海に怯なる事を気の毒に思った。
ばかりの航海に、船酔いの薬なぞを携帯するようじゃ、長野氏の臆病も知るべしである。――こう思った私は、三月
には、支那旅行に出かける心算だそうである。その時長野氏は深切にも船酔いの妙薬を教えてくれた。が、門司から船
云う日に、長野草風氏が話しに来た。聞けば長野氏も半月程後には、支那旅行に出かける心算だそうである。その
愈東京を発つと云う日に、長野草風氏が話しに来た。聞けば長野氏も半月程後には、
突っこんで、時々仁丹を口に含んで、――要するに長野草風氏が船酔いの薬を用意したのは、賢明な処置だと感服
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愈東京を発つと云う日に、長野草風氏が話しに来た。聞けば長野
ている事は、いくら贔屓眼に見た所が、到底東京や大阪なぞの日本の都会の及ぶ所じゃない。車屋や馬車の勇猛な
た事だが、骨董を買うには支那へ行くより、東京日本橋仲通りを徘徊した方が好さそうである。
の御茶屋より劣っている。が、それにも関らず、東京の支那料理に比べれば、小有天なぞでも確に旨い。しかも値段の
李氏は東京の大学にいたから、日本語は流暢を極めている。殊に面倒な理窟
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よく似ている。唯その管絃楽の巧拙になると、到底浅草は問題にならない。其処だけはいくら上海でも、さすがに西洋人の
電燈の光が青くなったり赤くなったりする工合は如何にも浅草によく似ている。唯その管絃楽の巧拙になると、到底浅草は問題
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事だが、骨董を買うには支那へ行くより、東京日本橋仲通りを徘徊した方が好さそうである。
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でいない。が、其処へはいるや否や、雲雀、目白、文鳥、鸚哥、――ありとあらゆる小鳥の声が、目に見えない
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二つ嵌めた宝石入りの指環だのを見ながら、いくら新橋の芸者でも、これ程燦然と着飾ったのは、一人もあるまいと