大菩薩峠 15 慢心和尚の巻 / 中里介山

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地名一覧

上野原

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きまりをここではつけませんでした。けれど、実は上野原まで一気に行ってしまおうという心で、この馬に乗ることにしました

からお松の乗った馬は、無事に渡し場を越えて上野原の宿へ入りました。

着いた時よりは少し遅れて、同じような客がこの上野原の本陣へ、同じような方向から来て宿を取りました。それはお

「しかも、同じくこの上野原の宿屋へ今日泊り合せた客人に、同じく駒井能登守殿の家中にて、和田静馬

と思うも道理、それは今日、猿橋の宿から、この上野原まで自分をのせて来た馬子でありました。この馬子を見た最初に

桂川

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馬子はお松の先に立って、崖道を桂川の岸へと下りて行きます。

永平寺

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この拳骨和尚がまだ若い時分に、越前の永平寺に安居していました。その時にある夜、和尚はいたずらをしました

長者町

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「下谷は長者町というところなんでございますよ」

「おや、下谷の長者町。俺らのこれから尋ねて行こうというところもやっぱりその下谷の長者町なん

らのこれから尋ねて行こうというところもやっぱりその下谷の長者町なんだが」

甲武信ヶ岳

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ように見えます。その笛吹川沿岸の村々を隔てて、甲武信ヶ岳から例の大菩薩嶺、小金沢、笹子、御坂、富士の方までが、前面に

江戸

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と言っても甲州の天地は狭いから、ともかくもこれから江戸へ行くのじゃ、おそらくお前は生涯、拙者の面倒を見なければなるまい」

へ、若年寄からの伝達があって、不日、能登守は江戸へ呼びつけられるのだということです。

「御支配が江戸へお引上げになる」

「俺らか、俺らはこれから江戸へ行こうというんだ」

「江戸へ。そうしてどっちからおいでなすったのだね」

「お前、江戸に親類があるって?」

中の人をお前さんに引渡しますよ、どうかして江戸へつれて行って上げるのがいちばんよかろうと思いますよ。この中の人に

寺からということにしてあるから、道中も無事に江戸へ行けるだろうが、出家姿で女を連れて歩くというのも異なものだ

てもらい、そこで両人とも支度をととのえて、明朝にも江戸へ出かけることにしてもらいたいね。その行先は両人で相談してみるが

甚だ迷惑千万ながら、兵馬としては、やはりこの駕籠を江戸まで送り届けることを、ともかくもしなければならないなりゆきになってしまいました。

江戸へ送り届けて後のこの女の処分も、考えればまるで雲を掴むようなもの

能登守の本邸へ送り届けるわけにはゆくまいし、さりとて、江戸はこの女の故郷ではない。江戸へ連れ出してみての問題だが、

まいし、さりとて、江戸はこの女の故郷ではない。江戸へ連れ出してみての問題だが、ともかく、江戸へ連れ出しさえすればどうに

ない。江戸へ連れ出してみての問題だが、ともかく、江戸へ連れ出しさえすればどうにかなるだろうと思いました。

そうしてこの女を江戸へ届けて、ともかくも落着けてみてからの兵馬自身の行動は、直ちにまた

入鉄砲に出女といって、鉄砲がお関所を越して江戸の方へ入る時と、女が江戸の方からお関所を越えて乗り出す時

お関所を越して江戸の方へ入る時と、女が江戸の方からお関所を越えて乗り出す時は、なかなか詮議が厳しかったものでござい

もあろうかと思い、それがわからぬ時は、いっそ、江戸へ出て、外ながら能登守やお君の身の上について知りたい、また

「江戸へ下ります」

へ、この馬子によって案内されました。これから江戸へ行くまで、放したくない馬子だと思いました。けれども、そういうわけ

「主人能登守のあとを慕うて、江戸まで出まする途中」

甲府から江戸までは僅かに三十余里の旅、前に長い旅をしていた経験から

大菩薩峠

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それから米友は大菩薩峠を登りにかかりました。

杖とに乗せて、苦もなく峠を登って、やがて大菩薩峠の頂に着きました。

越前

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この拳骨和尚がまだ若い時分に、越前の永平寺に安居していました。その時にある夜、和尚はいたずらをし

甲州

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「お銀どの、そなたの家は甲州でも聞えた大家であるそうじゃ」

「なんと言っても甲州の天地は狭いから、ともかくもこれから江戸へ行くのじゃ、おそらくお前は生涯

悲しい歌で涙を催した。しかるに近頃思いがけなくもこの甲州の土地へ来て、全く思いがけぬところでそのお玉という女子を見申し

「甲州から来たんだ」

落着けてみてからの兵馬自身の行動は、直ちにまたこの甲州へ舞い戻って来ることであります。最も怪しむべきは神尾主膳である。駒井能登

もしませんで、やはり雨の中を粛々として甲州の方へ向けて下りて行くのは、何か大捕物でもあるらしき気配で

恵林寺

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恵林寺の師家に慢心和尚というのがあります。

恵林寺が夢窓国師の開山であって、信玄の帰依の寺であり、柳沢甲斐守

恵林寺の僧堂では、若い雲水たちが集って雑談に耽っておりました。彼

「はい、わしはこれから、ちょっと恵林寺まで行って参りまする」

寵者のお君の方であります。お君は、恵林寺へ寄進の長持と見せて、その中へ入れられてここまで送り届けられたもの

兵馬が委細を承って、やはり例の僧形で、恵林寺から向岳寺へ向って行ったのは、その日の宵の口であります。

「あの、七里村の恵林寺と申すのはいずれでござりましょうな」

「恵林寺は、これを真直ぐに進んで行き、塩山駅へ出で、再び尋ねてみられる

しかしながら和尚は、恵林寺へ帰るのでもなし、また尼寺へ立戻ろうとするのでもないらしく、甲州街道

も叩き起して、いやな面をするはずはない、ことに恵林寺の慢心が来たといえば、庄右衛門は喜んで出迎える」

「富永屋、富永屋……庄右衛門、庄右衛門、恵林寺の慢心だよ、慢心が出て来たのだよ、起きさっしゃい」

兵馬が恵林寺に留まっていることがわかりさえすれば何のことはなかったろうけれど、それを

いかにも、貴殿がまことの和田静馬殿であることは、恵林寺の先触でも毛頭疑いのないところ、若松屋の若者こそ、甚だ怪しい、篤と吟味

甲府城

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やむは武士の本意でない、その上に、このことは甲府城を預かる我々一統の面目にもかかることと存ずる故、この席で両支配並びに

「近頃、この甲府城の内外は甚だ物騒なことでござる、城下の町々で辻斬がほしいままに行われる

御意見は一応御尤もなれど、それではどうやらこの甲府城内の上流の者に、風儀を乱すものがあるように聞えて甚だ聞苦しい、

大菩薩嶺

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。その笛吹川沿岸の村々を隔てて、甲武信ヶ岳から例の大菩薩嶺、小金沢、笹子、御坂、富士の方までが、前面に大屏風をめぐらした

駿府

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見えるということもあるし、また御老中の名代に、駿府の御城代が立寄るという噂もあるし、それらの接待の準備や、

両国

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るのであります。この女というのは、別人ではなく――両国で女軽業師の親方をしていたお角であります。

甲府

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手には竹の杖を持っていました。これも甲府以来、外へ出る時には離さなかったものであります。面は例

は物蔭に隠れて動かないのでありました。自然、甲府でしたことを、ここへ来ても繰返すもののように見えます。

その歩き方は、甲府において辻斬を試みた時の歩き方と同じであります。あるところ

けれどもここは甲府と違って、人家も疎らな田舎道であります。笛吹川へ注ぐ小流れに

「甲府にいたとき噂にも聞いたろうが、夜な夜な辻斬をして市中を

松を思いやる心が痛切になりました。明日の晩は甲府へ入って、お松を訪ねてやろうという心が、むらむらと起りまし

果して兵馬はその翌日、またも甲府へ向って忍んで行きました。

甲府の市中へ入ったのは夜で、甲府へ入ると兵馬は、駒井能登守を訪ねようとはしないで、神尾主膳

甲府の市中へ入ったのは夜で、甲府へ入ると兵馬は、駒井

あります。ぜひなく兵馬は、神尾の屋敷から引返して、甲府の市中を当もなく歩きます。忍ぶ身になってみると、無性

それで兵馬は空しく経文を誦しつつ、徒らに甲府の町を歩きました。歩き歩いているうちに、いつしか駒井能登

様という殿様のお家は、近いうちに潰れます、いま甲府では飛ぶ鳥を落すほどの御支配様だけれど、遠からず、お家を

やむは武士の本意でない、その上に、このことは甲府城を預かる我々一統の面目にもかかることと存ずる故、この席で両

「近頃、この甲府城の内外は甚だ物騒なことでござる、城下の町々で辻斬がほしいままに

御意見は一応御尤もなれど、それではどうやらこの甲府城内の上流の者に、風儀を乱すものがあるように聞えて甚だ

相手に致さぬ者を、知らぬ土地とはいえ、この甲府へ来て、あの出世、氏のうして玉の輿とはよく言うたもの

という女子を見申した。それはただいま現在に、この甲府でさる重い役人の寵愛を受けているということを聞いて、いよいよ思いがけ

から金を盗ませ、それをひそかに蓄えて、他日この甲府を根城に、事を起す時の軍用金として準備しているという

いるうちに、馬蹄の音は消えて、一行は早くも甲府の城下を去ってしまいました。

ああしてこの甲府から引上げた能登守は、問題のあの身分ちがいのお部屋様というのを

曰くつきの女で、おまけに別嬪さんだそうだから、甲府あたりから狼が二三匹ついているということだから、その辺はお前

「たしか、あなた様を甲府の神尾主膳様のお邸のうちで、お見かけ申したことがあるよう

お松がこんな装いをしてまで、甲府を逃れ出さねばならなかった理由は、全くあっちでは行詰ってしまった

でありません。昨日あれからどこまで行ったのか、甲府までは行くまいけれども、勝沼あたりまでは行って、それからまた引返して

この馬子の面はどこやら、先に甲府の牢を破った南条という奇異なる武士の面影には似ているけれど

「拙者は甲府より参りました」

「甲府はいずれのお身分」

甲府から江戸までは僅かに三十余里の旅、前に長い旅をしてい

「甲府勤番支配駒井能登守の家中、和田静馬と申す者」

下谷

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「俺の親類は下谷にあるんでございます」

俺らもその下谷へ訪ねて行こうと思うんだが、下谷はどこだい」

「下谷? 俺らもその下谷へ訪ねて行こうと思うんだが、下谷はどこだい」

「下谷? 俺らもその下谷へ訪ねて行こうと思うんだが、下谷は

「下谷は長者町というところなんでございますよ」

。俺らのこれから尋ねて行こうというところもやっぱりその下谷の長者町なんだが」

「おや、下谷の長者町。俺らのこれから尋ねて行こうというところもやっぱりその下谷の

京都

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この拳骨和尚が京都へ出た時分に、壬生の新撰組を訪ねて、近藤勇を驚かした

ばかにした仕業である。相手もあろうに、今は京都で泣く子も黙る近藤勇を相手に取るに、木の椀を以て

神戸

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、天神坂を通って立川原へ出て橋を渡ると神戸、それから中初狩に下初狩、上花咲に下花咲、大月橋を渡って大月