あしびの花 / 土田杏村

あしびの花のword cloud

地名一覧

東大寺

地名をクリックすると地図が表示されます

。が、この辺のものは大抵孤立した樹叢だ。東大寺から三月堂、手向山神社あたりにかけて見られるものは、木のたけ

も、それは三笠山の馬酔木を知らぬからである。東大寺の池に映つた花叢を見ると、「いそかげの見ゆる池水照るまで

河内

地名をクリックすると地図が表示されます

馬酔木としてこそ実感そのままの描写である。昔は河内から伊勢路へかけて、馬酔木の花は大和一面にさきつらなつてゐた

三笠山

地名をクリックすると地図が表示されます

この辺一帯、即ち三笠山の馬酔木は、既に一千年余の歴史を持つてゐる。万葉集の中にも

けれども三笠山の馬酔木を見た時、私はすべての疑問を解決し得ると思つた。

の歌にはすべて似つかぬと言つたけれども、それは三笠山の馬酔木を知らぬからである。東大寺の池に映つた花叢を見ると

奈良

地名をクリックすると地図が表示されます

の感じを当てはめることが出来ない。ここの馬酔木だけは全く奈良の見ものである。

奈良である。私はこの春用事があつて幾度となく奈良へ出かけたが、一箇月の余少しの衰へをも見せないで咲き盛つ

馬酔木の花の美しいのは奈良である。私はこの春用事があつて幾度となく奈良へ出かけたが