赤坂 京都 東京

もやはり雨の降った或る日の午後でした。私は赤坂のＡの家へ出かけました。京都時代の私達の会合――その席へ

いて手紙を書く気にもなれませんでした。以前京都にいた頃は毎年のようにこの季節に肋膜を悪くしたのです

ました。それは変につらい沈黙でした。友はまた京都にいた時代、電車の窓と窓がすれちがうとき「あちらの第何番目

た友でした。友は東京を不快がりました。そして京都のよかったことを云い云いしました。私にも少くともその気持に

その模様を話して聞かせました。花月園というのは京都にあったパラダイスというようなところらしいです。いろいろ面白かったがその中で

でした。私は赤坂のＡの家へ出かけました。京都時代の私達の会合――その席へはあなたも一度来られたことが

。然し私は友の言葉に同意を表しかねました。東京にもまた別種のよさがあることを云いました。そんなことをいう

た経験はありました。またやって来た※々直ぐ東京が好きになるような人は不愉快です。然し私は友の言葉に同意

に一年後れて東京に来た友でした。友は東京を不快がりました。そして京都のよかったことを云い云いしました。

ていました。この四月から私達に一年後れて東京に来た友でした。友は東京を不快がりました。そして京都の

きれぎれの言葉を聴きました。そしてそれの暗示する言語が東京のそれでもなく、どこのそれでもなく、故郷の然も私の家族

、既に東京へ来ていた五人と共に、再び東京に於ての会合が始まりました。そして来年の一月から同人雑誌を出す

て来ました。そしてもともと話のあったこととて、既に東京へ来ていた五人と共に、再び東京に於ての会合が

Ａの家へ私が着いたときは偶然新らしく東京へ来た連中が来ていました。そしてＡの問題でＡと家