河豚 / 吉川英治
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
江戸人はまた、河豚の異名を鉄砲とよんだが、銚子の漁師は、富籤とよんでいる。――後者は、中たりっこなしと
地名をクリックすると地図が表示されます
出雲の大社あたりでは、旅館の膳にも河豚がつくそうである。山陰あたり
地名をクリックすると地図が表示されます
没取、家名断絶というきびしい掟があった。だから、萩や山口の藩士が河豚を食うのは、生命がけどころか、先祖末代がけで
たためで、明治以後の地理的発達によるのだと、萩の河豚党は、今も宗家をもって任じている。
は、焙って食べるもので、これは人が珍重がる。萩の桜漬も焼いて食うのであるが、チリ、刺身を思っては、その
地名をクリックすると地図が表示されます
らふぐ」という種類で、まずいという人もある。金沢の卯の花漬は、焙って食べるもので、これは人が珍重がる。萩
地名をクリックすると地図が表示されます
おととしより去年、去年より今年と、一冬ごとに東京に殖えて来たものに河豚料理がある。街の灯が白くなる冬
」の県は、今でも地方にある筈である。東京にその制が解かれたのもつい近年のことだそうだ。僕が
だ。河豚をこわがっている人が、自動車に乗って東京を歩くなどは以てのほかだろう。下ノ関の大吉だか春帆楼かで、頭山満
たのしんだが、味もよし、女中のあしらいも綺麗事で、東京に近ごろ殖えたのとは比較にならない。白いキモと春菊の真っ青な
その春菊は、東京の八百屋にもあるが、かんじんな浅葱がない。いつぞや、岩崎栄
地名をクリックすると地図が表示されます
と思う、われわれ達で雑誌を出そうという話があり、新橋の大竹に集ろうというので行ってみると三上、大仏、佐々木、直木
地名をクリックすると地図が表示されます
江戸時代の料理書にも、さし身はない。震災前まで人形町あたりに流行っていた「しょうさい」鍋は、河豚の一種に、※魚