大阪 ガリラヤ ワシントン

いる。して見ると時には川に落ちるのも、大阪の伯父さんの言葉を借りていえば、川に陥るのも、満更損じゃ

大阪の伯父さんが此頃家に泊っている。此伯父さんは最早いい年寄だ

人だ。年を取って愚に返っているのだろう。大阪の伯父さんは何故腹を立てたと尋くのには弱った。何でも

伯母さんは別に怒りもしなかった。大阪の伯父さんよりも余程御し易い。

し時より神の制定し給えるものにて、主エスはガリラヤのカナに催されし婚筵に列り、最初の奇蹟を以て之を

と思って、事実ありのままを答えた。これで富田さんがワシントンのお父さん位物の道理の分った人だと、早速乃公を抱き上げて、私

に、不幸にして先方が其人でなく、当方もワシントンでないのであって見ると、今更何とも苦情の言いようがない。

で来れば其奴は屹度大統領になれたろう。惜しい事にはワシントン程度胸の据った奴は一人もいなかった。