白峰山脈縦断記 / 小島烏水
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
としては、先ず安楽な方で、小渋川や、槍ヶ岳の蒲田谷などとは、深さと、急と、嶮しさとにおいて
地名をクリックすると地図が表示されます
かかっているのだ、この饅頭形の石山は、北アルプスの大天井岳にどこか似ていると思いながら、喘ぎ喘ぎ登る、霧は大風に連れ、
地名をクリックすると地図が表示されます
、指して驚いている、この高山植物は、白馬岳や八ヶ岳に産したものだが、今濫採されて、稀少になったものだ
顔を出して来た、地蔵岳鳳凰山を隔てて、八ヶ岳の火山彙が見える、上野下野の連山は、雲を溶かして、そのまま刷毛
聳えている、尾根伝いに北の方、甲斐駒を隔てて八ヶ岳と、その天鵞絨のような大裾野を見た、下りがけに小さな雪田が、
地名をクリックすると地図が表示されます
沢岳と悪沢岳とが、消え失せた、脚の下は天竜川だけが認められて、木曾山脈は、紺の法衣を着た坊主が行列し
地名をクリックすると地図が表示されます
、平ッたくなって、くッついている、うしろには駒ヶ岳が、蒼醒めた顔をして覗いている、前には白峰本岳から
て、その中にも赤城山と、榛名山が、地蔵岳と駒ヶ岳の間に、小さく潜んでいた、その最右端に日光連山、左の方
まで這い上り、三等三角測量標の下に立った、北西に駒ヶ岳(甲斐)の白い頭が、眼前の鋭い三稜形をしている北岳に
を巻いている。西北の仙丈岳を前衛として、駒ヶ岳、鋸岳、木曾駒山脈の切れ間に谷が多いので、このように水蒸気も
のように聳えて、霧を吐く窓になっている。駒ヶ岳の白い頭は、白崩山の名を空しくせずに、白く禿げて光って
伊那平を踏まえている木曾駒山脈、北の仙丈岳と駒ヶ岳、近くに北岳を仰いで、昼飯を済ました心持は、悪くはなかった。
ともかく北岳というところは、北は駒ヶ岳、北西は仙丈岳、西は木曾山脈、南が間の岳、農鳥、北東
地名をクリックすると地図が表示されます
引いて、腰以下を雲の波で洗わせている、乗鞍岳は、純藍色に冴えかえり、その白銀の筋は、たった今落ちたばかりの、
地名をクリックすると地図が表示されます
ている。西北の仙丈岳を前衛として、駒ヶ岳、鋸岳、木曾駒山脈の切れ間に谷が多いので、このように水蒸気も多く、
地名をクリックすると地図が表示されます
霧がまた少し来た、夜になると、甲府市の電燈が黄いろの珠のように、混沌の底から、ボーッと見えた、先刻
地名をクリックすると地図が表示されます
いる、アルプスの高山植物を、代表しているところから、アルプスの旅客が、必ず土産に持ちかえるものにしてあるエーデルワイス(深山薄雪草)は
地名をクリックすると地図が表示されます
……また、頬を掠めて、ふわりと飛ぶ。信濃の浅間山、飛騨の硫黄岳、遠くの火山から、吹きなぐれた灰でもあろうか……
地名をクリックすると地図が表示されます
な、紺青色をして、その中にも赤城山と、榛名山が、地蔵岳と駒ヶ岳の間に、小さく潜んでいた、その最右端に日光
地名をクリックすると地図が表示されます
が多いと、指して驚いている、この高山植物は、白馬岳や八ヶ岳に産したものだが、今濫採されて、稀少になった
、高頭君の説明するところによると、日本北アルプス中の白馬岳の雪とは、比べものにならないが、十月頃の白馬岳なら、この
の雪とは、比べものにならないが、十月頃の白馬岳なら、この位なものであろうか、ということである、一体が暖かい南アルプス
水になって、流れているのもある、この雪田は白馬岳のに、やや匹敵することが出来るが、厚味がそれほどないと、高頭氏
地名をクリックすると地図が表示されます
峰が、三個ほどある、これを私は仮に、三峰岳と名をつけた、この岳から谷が切れて、北に仙丈岳が聳え
て喰べた、ツガサクラや、黄花石楠花の間を伝わって、三峰岳の方に向いながら、途中から偃松を横切って、大樺谷へと下りた
地名をクリックすると地図が表示されます
とおもうような、紺青色をして、その中にも赤城山と、榛名山が、地蔵岳と駒ヶ岳の間に、小さく潜んでいた、その最右
地名をクリックすると地図が表示されます
と、石で囲った木の祠があって、甲斐が根神社と読まれた、そこから何百米突か低くなって、尾根の最北端に駱駝の
地名をクリックすると地図が表示されます
た。これらの山を踏まえて、農鳥山の支峰、白河内岳が、頭を出す。名にし負う白峰、赤石、両大山脈が、東西
石・苔・偃松(白河内岳に登る記)
で、小さい御花畑を作っている、霧の切れ目に、白河内岳が眼の前に、ぼんやり現われた、足許は偃松の大蜿ねりで、
雄大なる白河内岳が、円く眼の前にボーッと立つ、この山を中心として、雲の
風が錐のように痛い、白河内岳の麓で、焚火をしていると、おくれがちの人夫も、あとから追いつい
を仰ぐばかりに中天に高く斜線を引いている――もう白河内岳の上にかかっているのだ、この饅頭形の石山は、北アルプスの大天井
人夫どもに処置させて、先刻遁げ込んだばかりの、白河内岳の頂上に立って、四方を見廻した、南の方、直ぐ傍近く間の
白河内岳から西北へと向いて、小さな峰の塊を、二つばかり越えた、西
伝いに背面を見た時には、壮大だと思った白河内岳も、ここから見ると、可愛そうなほど、低くなって、下に踞くま
地名をクリックすると地図が表示されます
から徳本峠を下り切った地点に、よく似ている。大沢が、濶く、峡間に延びて、峡流の分岐したのが、幾筋
地名をクリックすると地図が表示されます
駒ヶ岳の間に、小さく潜んでいた、その最右端に日光連山、左の方に越後の連山がぼんやりとしていて、先刻吹き寄せられた
地名をクリックすると地図が表示されます
鼠色の印象(暴風雨前の富士山及び白峰山脈)
そのときは、富士山が、怖ろしく大きく見えたが、見ているうちに、細くなって莟んでしまっ
富士山が、すッきりと立った。
空々寂々の境で、山という山の気分が、富士山に向いて、集中して来る、谷から幾筋とない雲が、藍の腐っ
が、藍の腐ったような塊になって、立ち昇る、富士山はこの雲と重なって、心もち西へ西へと延びて来るようだ、蝕
の悪いほど、奥まで隙いて光っているだけに、富士山は繻子でも衣たように、厚ぼったくふやけている、いつもの、洗われた
いる、西に間の岳(赤石山脈)が立ち、東に富士山が、二筋ばかりの白い雪を放射して、それが泥黒い雲を通過
れて、何だか赤く銹びた鉄のように見える、富士山の附近は、御阪山脈や、天守山脈だけを、小島のように残して
で、南農鳥の傾斜を登ること半ば頃から、大なる富士山は、裾野から沙を盛り上げたように高く、雪が粉を吹いたように
が、疎らに生えている、位置は東を向いて、富士山と対している、南へ向いた断崖には、数条の残雪があるから
偃松はその間に寸青を点じている、東天の富士山を始めて分明に見ながら、岩や松を踏み越えて、下りると、誰が
尾根を伝わって、東に富士山、西に木曾の御嶽を見ながら行くと、また野営地があった、そこ
西南にその連嶺の西河内岳の一角を現わした、さすがに富士山のみは、深くまつわる山を踏み踰えて、ひとり高く半天に立っている。
た。それでも東に甲府平原と、それを隔てた富士山、西に伊那平を踏まえている木曾駒山脈、北の仙丈岳と駒ヶ岳、
地名をクリックすると地図が表示されます
四方の切れた谷を隔てて、近くに古生層の源氏山を見る、去年は、どうしてこの山が、気が注かなかったろうと
地名をクリックすると地図が表示されます
調子を合せて、谷間の客を揺り起す。間の岳(赤石山脈)の支峰だと晃平のいう蝙蝠岳は、西の空に聳えて、朝起きの
東俣の谷の奥の、殆んど行き止りで、白峰山脈と、赤石山脈の間が、蹙って並行する間の、小い盆地である。丁度、白峰山脈から
からいえば、農鳥山の支峰の下で、河原から、赤石山脈の間の岳とは、真面に向き合っている。両山脈の相対する間隔は、直径
、繍ってあって、所々に白雪の団々が見える、この赤石山脈の大嶺は、始終私たちを瞰下して、方幾里の空中を、支配する怖ろしい王さ
フツと山上目がけて来る、その裂け目から谷を隔てて赤石山脈の大嶺、その間に、また谷を隔てて早川の連嶺が、幾析となく重なっ
、また繋ぎ合わされて立っている、西に間の岳(赤石山脈)が立ち、東に富士山が、二筋ばかりの白い雪を放射して、それ
を見廻した、南の方、直ぐ傍近く間の岳(赤石山脈)と、悪沢岳が峻しく聳えて、赤石山がその背後から、顔を出し
、仙丈岳の頂上は、雲に包まれてしまった、赤石山脈は間の岳だけを残して、千枚沢岳と悪沢岳とが、消え失せた、
地名をクリックすると地図が表示されます
緑※色をしている、愛鷹を超えて伊豆半島の天城山が、根のない霞のように、ホンノリと浮いて、それよりも嬉しかったの
地名をクリックすると地図が表示されます
来る、強い風ではないけれど、遠くは北の方、飛騨山脈や、近くは西の方木曾山脈の山々の、雪や氷の砥石に、
地名をクリックすると地図が表示されます
温泉はやはり、新湯に泊まった、去年(四十年)秋、笹子峠のトンネルを崩壊し、石和の
地名をクリックすると地図が表示されます
ながらも、その膚の碧は、透き通るように柔らかだ、恵那山もその脈の南に当って、雄大に聳えている。
地名をクリックすると地図が表示されます
広河内の土地のありさまは、中央日本アルプスの聖境、上高地の中、島々方面から徳本峠を下り切った地点に、よく似ている。
地名をクリックすると地図が表示されます
岩が、岩とつづいて稜角がプラットホームのように長い、甲府平原から仰いだ、硬い角度の、空線の、どれかの端を辿っ
だけに、赤石山より高くはないかと思われた、甲府平原は、釜無笛吹二川の合流するところまでよく見える、直ぐ脚下には
たようになって、銀白の川が、閃めいている、甲府平原は、深い水の中の藻のようにかすんで、蒼く揺めいている
、米の味も何もなかった。それでも東に甲府平原と、それを隔てた富士山、西に伊那平を踏まえている木曾駒
地名をクリックすると地図が表示されます
側はいわゆる御花畑で、四ツ葉塩釜、白山一華、小岩鏡などが多い。
誂え向きな、三間位な平地が出来ている、黄花石楠花、小岩鏡、チングルマ、岩梅などが、疎らに生えている、位置は東を向い
地名をクリックすると地図が表示されます
地蔵岳鳳凰山を隔てて、八ヶ岳の火山彙が見える、上野下野の連山は、雲を溶かして、そのまま刷毛で塗ったのでは
地名をクリックすると地図が表示されます
も前に登山した土地測量技師や、昨年登山した東京の人たち、山麓蘆安村でよく聞く名の森本某、名取某の