梓川の上流 / 小島烏水
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しかもレンズのように透明である、片麻岩系の最大露出、赤石山系にも見たことのない美しさである、瞬いたのは夕の星の
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あわれ、清く、高き、雪の日本アルプス、そのアルプスの一線で、最も天に近い槍ヶ岳、穂高山、常念岳の雪や氷が
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雪の日本アルプス、そのアルプスの一線で、最も天に近い槍ヶ岳、穂高山、常念岳の雪や氷が、森林の中で新醸る玉
になっている、東には前に言った穂高や、槍ヶ岳、やや低いが西に霞沢岳、八右衛門岳が立っている、東西は一里
神河内渓流もかようなところで、四周を包囲して峻立する槍ヶ岳、穂高山、以下の高山は奇怪の石の塊というまでで不二山のよう
氷に包まれているためである。穂高といわず、槍ヶ岳といわず、奥常念、大天井に至るまで、万古の雪は蒸発しない
来た穂高山の前の短沢を始めとして、槍ヶ岳の麓の徳沢、槍沢、横尾谷、それから一ノ俣、二ノ俣、赤岩小舎
何でもこの色で消化してしまう、水底の石は槍ヶ岳の刃の飜れた石英斑岩、蝶ヶ岳から押し流された葉片状の雲母片麻岩、
白檜など、徳本峠からかけて、神河内高原を包み、槍ヶ岳の横尾谷、赤沢に至るまでみんな処女の森を作っている、最も幾抱え
は自分に憶い出の多い小舎である、六年のむかし、槍ヶ岳へ上る前夜、この小舎へ山林局の役人と合宿したとき、こういう話
この川は、北から出て、西へと迂回し、槍ヶ岳、穂高山、焼岳などの下を蜿ねり、四山環峙の中を南
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生活の荒男の、胸のほむらか、硫烟の絶え間ない硫黄岳が聳えている、その間を水に浸された一束の白糸が乱れた
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に氷河の衣がいつか釈けている、また一瞬間、葛城、金剛、生駒、信貴山などいう大和河内あたりの同胞が、人間に早く知られる
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で、そう言いますという。遥に北へ行くと、白馬岳が聳えている、雪の室は花の色の鮮やかな高山植物を秘めて
形をあらわすからその名を得たということである。白馬岳の又の名を越後方面では大蓮華山といっている、或人の句に「
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高地には純美なるアルプス渓谷の意味は少しもない、「河内」は天竜川の支流和田川の奥を八重河内というし、金森長近が天正十六年
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渓谷の意味は少しもない、「河内」は天竜川の支流和田川の奥を八重河内というし、金森長近が天正十六年に拓いた飛騨高原川沿
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の衣がいつか釈けている、また一瞬間、葛城、金剛、生駒、信貴山などいう大和河内あたりの同胞が、人間に早く知られる、汚さ
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くれているのか、今まで解らなかったのもある――大天井岳などはそれで――人間は十人並以上に、一寸でも頭を出す
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川に沿いて行く、この国特有の信濃撫子(実は甲州にもある)が、真紅に咲いている、河原に咲くことが多いので
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が、振り仰いで見たのは、この奇怪な山々で、追分に立てた路標の石も、峠の茶屋の婆さまも、天外に高く懸れ
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梓川の上流
ここが渓流中、色の純美たぐいありともおぼえない、梓川の上流になっている。
かも知れぬが、それが絡み合って本流になるのが梓川だ、その本流というのが、幅濶の二筋三筋に別れ、川
は牛馬の襲わないように、木垣が結んである、梓川へ分派する清い水が直ぐ傍を流れている、鍋や飯櫃も、ここで
宿の前には、梓川の寒流が走っている、この川は、北から出て、西へと迂回
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に一列の大山脈が峙っているのが見える、我々は飛騨山脈などと小さい名を言わずに、日本アルプスとここを呼んでいる、この山々
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がいつか釈けている、また一瞬間、葛城、金剛、生駒、信貴山などいう大和河内あたりの同胞が、人間に早く知られる、汚される、
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は前に言った穂高や、槍ヶ岳、やや低いが西に霞沢岳、八右衛門岳が立っている、東西は一里に足らず、南北は三里
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純美なるアルプス渓谷の意味は少しもない、「河内」は天竜川の支流和田川の奥を八重河内というし、金森長近が天正十六年に拓いた
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はカミウチ、あるいはカミグチとも呼んでいるが、今では上高地と書く、高地はおそらく明治になってからの当字であろう、上も高地
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見える、我々は飛騨山脈などと小さい名を言わずに、日本アルプスとここを呼んでいる、この山々には、名のない、あるいは名の知ら
あわれ、清く、高き、雪の日本アルプス、そのアルプスの一線で、最も天に近い槍ヶ岳、穂高山、常念岳の雪
神河内の在るところは氷柱の如き山づたいの日本アルプスの裏で、信濃南安曇郡が北に蹙まって奥飛騨の称ある、飛騨吉城
松本から島々の谷へ出て、この峠へ上ると、日本アルプスの第一閃光が始めて旅客の眼に落ちる――と、北は焼岳
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明科停車場を下りると、犀川の西に一列の大山脈が峙っているのが見える、我々は飛騨山脈など