日本山岳景の特色 / 小島烏水
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噴出したり迸発したりした結果、北アルプスの山形は、槍ヶ岳や鹿島鎗ヶ岳(ただし鹿島鎗ヶ岳は観方にもよるが)のよう
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に属し、乗鞍岳の尾根つづきに当る)があって、硫黄岳(別名焼岳)の一峰、白谷火山は、梓川の断層地に、割谷火山
秩父古生層の接触線に沿うて、いずれも噴出を始め、硫黄岳と共に、この乱峰の間を回転する流水の行き途に立ちふさがり、流水
然るに前述のように、硫黄岳火山彙の噴起で、閉塞されて大湖水となったが、湖水それ
は別な、梓川(越後に入って信濃川)となり、硫黄岳は今日では、両川分水嶺の一座になっているが、湖底が乾いて洲
残丘となって、今の神河内を作った後までも、硫黄岳火山は、間断なくこの高原に作用をして、火山の泥流は更に水を
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、穂高岳、霞沢岳、笠ヶ岳、蓮華岳、常念岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅が濶く胛肉隆々として勃起している
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海に入っているが、北は茅ヶ岳、金ヶ岳、八ヶ岳と蜒ねって、その間に千曲川の断層を挟んで、日本南アルプスの白峰
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しているところはやはり決まっている、畿内や山陽道や四国(或部分を除けば)などは、火山岩の噴出はあっても、火山と
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ものは、立山御嶽などいう火山の外には、木曾の駒ヶ岳(大部分黒雲母花崗岩より成る)ぐらいなものであった、いま憶い出しても笑わ
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アルプス中、唯一の活火山硫黄岳(御嶽火山脈に属し、乗鞍岳の尾根つづきに当る)があって、硫黄岳(別名焼岳)の一峰、
が、日本アルプスでは、御嶽の五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、立山のミドリヶ池及ミクリヶ池など、いずれも火山の
絶えて見られないのであるが、幸いに御嶽や、乗鞍岳や、また日本アルプスの区域以外ではあるが、加賀白山のような秀麗な
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かしらんと思った、この白根と白峰とは、同一山で赤石山系中の最高点を占めていることは、今日は多少山岳地理に注意するぐらい
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函根の諸山を放って海に入っているが、北は茅ヶ岳、金ヶ岳、八ヶ岳と蜒ねって、その間に千曲川の断層を挟ん
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ては、彼に克っている、殊に槍ヶ岳山脈の北翼、鷲羽岳の南腹にある鷲の池などは、大花崗岩塊の傍らに生じた噴火口
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白根山系を除く)」とあるのを読んで、甲斐に白根なんていう山があるかしらんと思った、この白根と白峰とは、同一山で
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た大伽藍の荘厳を憶い起させる、穂高岳、霞沢岳、笠ヶ岳、蓮華岳、常念岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅が濶
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、浴衣がけの人たちが、足を投げ出しながら、穂高岳や霞沢岳の大岩壁を仰いで、食物のまずいのだけを、傷にするような安楽
の起工した大伽藍の荘厳を憶い起させる、穂高岳、霞沢岳、笠ヶ岳、蓮華岳、常念岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅
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に一方を欠開し、今日見られるように高原川(神通川)とは別な、梓川(越後に入って信濃川)となり、硫黄岳は
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も、火山が排列しているところはやはり決まっている、畿内や山陽道や四国(或部分を除けば)などは、火山岩の噴出はあっ
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かれるのは、その端厳なる形式の美しさである、アルプス式の山岳に、氷雪と、光線の美しさがあるとすれば、火山の
には、岩石の輪廓と、色彩の美しさがある、アルプス式山岳に登るのは、場所によっては氷や雪の上をばかり、
に執著があるならば、岩石に執著があるならば、アルプスのように、氷雪の上を釘靴や、カンジキを穿き、アルパイン・スチックを
」で、シャモニイ渓谷の或山で見た氷河、それはアルプスの氷河としては、第二流に属するに過ぎないものであるそうだ
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五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、立山のミドリヶ池及ミクリヶ池など、いずれも火山の産物で、標高においては
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私はいつか浅間山の追分ヶ原に遊んだことがあった、そこに若い学生が、浅間山を写生
原に遊んだことがあった、そこに若い学生が、浅間山を写生していた、すると今まで静かに茶褐色の天鵞絨に包まれて、寝
の天鵞絨に包まれて、寝ていたかと思われる浅間山が、出し抜けに起き出してでも来るように、ドンドンと物を抛げ出す響きにつれ
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、硫黄岳(別名焼岳)の一峰、白谷火山は、梓川の断層地に、割谷火山は、花崗岩と秩父古生層の接触線に沿うて、
今日見られるように高原川(神通川)とは別な、梓川(越後に入って信濃川)となり、硫黄岳は今日では、両川分水嶺の
最も多く見られるところであるが、日本アルプス地方では、梓川に近い白骨温泉に「ついとおし」という石橋だの、「鬼ヶ城」という
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造った山湖に富んでいるが、日本アルプスでは、御嶽の五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、立山のミドリヶ池
な山岳は絶えて見られないのであるが、幸いに御嶽や、乗鞍岳や、また日本アルプスの区域以外ではあるが、加賀白山の
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、殆んど火山に限られたように思われていた、富士山にさえ登り得らるれば、あとはみんな、それよりも低く、浅く、小さい山
ないのは、その時代、或地理書の山岳高度表で、富士山の次に、白峰だの赤石山だのという、よほど高そうな山の
富士帯で、富士帯の大幹とも根柢ともいうべき富士山は、南に伊豆函根の諸山を放って海に入っているが、北は
、北斎や広重の版画を見ずにしまった彼は、富士山の線の美しさを、夢想にもしなかったらしい、東海道の吉原から、
もしなかったらしい、東海道の吉原から、岩淵あたりで仰ぎ見る富士山の大斜線は、向って左の肩、海抜三七八八米突から、海岸の水平線
は、畢竟するに日本山岳の欽仰すべき大徳の女王、富士山で、高さにおいては言うまでもないこと、その秀麗の山貌と
そうであらねばならぬのである、誰か偉大なる富士山を除外するような僭越と非礼と亡状を敢えてして、日本山岳論の
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近い白骨温泉に「ついとおし」という石橋だの、「鬼ヶ城」という鍾乳洞を見ることが出来るが、そんな小技巧は、山岳景に
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もなって、海抜一万尺前後の標高を示して谷地(河内という称呼はおのずから谷地を暗示している)の四周に、あるいは尖塔となり
の水と、青々とした森の美しさは、この河内が、かつて湖水であったという事実を、四囲の地形と共に、暗示
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川(神通川)とは別な、梓川(越後に入って信濃川)となり、硫黄岳は今日では、両川分水嶺の一座になっているが
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霞沢岳、笠ヶ岳、蓮華岳、常念岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅が濶く胛肉隆々として勃起している、山形
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が、私から言わせると、火山に登って、始めて日本アルプスの壮大が了解せられ、日本アルプスに分け入って、始めて火山の美麗が承認
に登って、始めて日本アルプスの壮大が了解せられ、日本アルプスに分け入って、始めて火山の美麗が承認せられるわけである。
ものの、火山は或意味と或方面とにおいて、日本アルプスのために氷河の欠乏を補うだけの、働きをしてくれているので
は、殊に氷河の造った山湖に富んでいるが、日本アルプスでは、御嶽の五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、
ものではないとして、石灰岩質の大山岳は、日本アルプスには見ることが到底出来ない、随って欧洲アルプスなどで最も純粋の紫や
のであるが、幸いに御嶽や、乗鞍岳や、また日本アルプスの区域以外ではあるが、加賀白山のような秀麗な火山があるので
されて、壮大な山岳景を作っているように、日本アルプスでは、花崗岩や石英斑岩のような、堅硬で兀々した火成岩塊に
しかも北から南までを通じての日本アルプスを、統御する威厳と運命とを備えているものは、畢竟するに日本山岳
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も肩幅が濶く胛肉隆々として勃起している、山形分類を行えば、先ず穹窿形の部に入るべきであろう。
して、噴出したり迸発したりした結果、北アルプスの山形は、槍ヶ岳や鹿島鎗ヶ岳(ただし鹿島鎗ヶ岳は観方にもよる
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茅ヶ岳、金ヶ岳、八ヶ岳と蜒ねって、その間に千曲川の断層を挟んで、日本南アルプスの白峰山脈、または甲斐駒山脈と並行し