荒川 箱根 酒匂川 伊豆 関東平野 中津川 碓氷峠 秩父 最上川 金峰山 丹後 筑波 榛名湖 網代 尾瀬沼 安倍川 甲州 江の島 霞ヶ浦 房総半島 鎌田 岩代国 奥日光 妙義山 神通川 久能山 太田川 水戸 長野 静岡 京都 館林 小諸 東京 千曲川 綾瀬川 久里浜

那珂川の上流、箒川、荒川などで鮎を釣った。鬼怒川の本流、男鹿川、湯西川、三依川

武州の荒川は、長瀬の上流下流で幾度か鮎の友釣りを試みた。三峰川と中津川

、笹子川、笛吹川、日川、御岳昇仙峡と黒平の荒川、釜無などへは山女魚を求めて度重なった。塩川の上流、金峰山の懐

釣れる。酒匂川は、私の友釣りを生んだ場所である。箱根から流れ出る早川の鮎は、水利事業のために、滅亡したのと同じよう

下流の馬入川では、淡水魚と海魚が混じって釣れる。酒匂川は、私の友釣りを生んだ場所である。箱根から流れ出る早川の鮎は、

静岡県は、東は伊豆から西は遠州まで、ほんとうに数多い釣り場に恵まれている。南豆の長津

奥深い上越国境大利根岳から流れ出て、岩を削って迸り、関東平野を帯のように百里あまりも悠々と旅してゆく利根川のことはここ

上流下流で幾度か鮎の友釣りを試みた。三峰川と中津川では山女魚釣りに谷を跋渉した。高麗川と名栗川へも行った。

里ヶ原を流れる、さまざまの渓流も忘れ得られない。碓氷峠の山水を飾る碓氷川、霧積川、坂本川も長い年月、我が釣意を

裏秩父と、御荷鉾とがはさむ渓谷には、深い神流川が流れている。

て、岩代国の岩魚を釣ったこともある。山形県の最上川も覗いた。荷口村の養鱒場で、美味口に奢る虹鱒の饌も嗜ん

などへは山女魚を求めて度重なった。塩川の上流、金峰山の懐から源を発する本谷川の山女魚と岩魚はなつかしい。富士川の支流早川

京都の保津川では、はや釣りと友釣りを楽しんだ。丹後の由良川でも釣りを試みたが、和知鉄橋付近にうぐいの多いのに

雍の原では、山女魚を追った。筑波のみなの川では、はやを試みた。

赤城山上の大沼、榛名湖など湖上の釣りも静かな心を養うのに足りた。城沼、多々良沼

は、冬の釣り場として国内屈指の地である。網代と初島の周りは、あまりにも有名だ。伊東温泉には海も川も

を下って鎌田へ出て、さらに戸倉の集落を過ぎて尾瀬沼と尾瀬ヶ原の方へも行った。

静岡の安倍川と藁科川。私は、ここでも鮎と共に幾年か過ごした。

た。久能山に近い中島の海岸で、太平洋に注ぐ安倍川の白い波を眺めながら、石持の投げ釣りに興じたこともあった。静岡の

甲州は、渓流魚に恵まれている国である。相模川の上流とその支流、

真鶴、小田原、国府津、大磯、江の島などの海釣りは、まだ都会人を満足させるだけに発達していない。舟宿

茨城県にも釣り場は多い。霞ヶ浦を中心とした水郷地方は、釣りを楽しむ者で殆ど知らぬは少ないで

これと同じに、房総半島の海も快い。湊、大貫、竹岡には数多い遊漁船があって、四季

も、丸沼へも行った。そして、大尻川を下って鎌田へ出て、さらに戸倉の集落を過ぎて尾瀬沼と尾瀬ヶ原の方へも行った

尾瀬ヶ原から、只見川の渓谷へ入って、岩代国の岩魚を釣ったこともある。山形県の最上川も覗いた。荷口村の養鱒

奥日光の湯川では、猛然と鈎に飛びつく鱒に深い興趣を求めたのである

妙義山の南麓から出る西牧川と南牧川を合わせる鏑川の水は美しい。おいしい鮎が大きく

神通川は、飛騨国境の蟹寺で東の高平川と、西の宮川とに分かれるが、

は、ここでも鮎と共に幾年か過ごした。久能山に近い中島の海岸で、太平洋に注ぐ安倍川の白い波を眺めながら、石持

鮒を釣ったこともある。遠州掛川の奥へ入り込み、太田川へ旅したこともあった。焼津の朝日奈川でも、鮎を釣った

大利根川の鱸と鯉と鮒とはやは有名だ。水戸を東へ三里、涸沼と涸沼川はほんとうに魚が多い。そして、

信濃国もいい。戸隠の谷から出て長野の傍らで信濃川へ注ぐ裾花川に、岩魚を釣ったのはもう十年

を眺めながら、石持の投げ釣りに興じたこともあった。静岡のお城の周りのお堀で、はやと鮒を釣ったこともある

静岡の安倍川と藁科川。私は、ここでも鮎と共に幾年か

京都の保津川では、はや釣りと友釣りを楽しんだ。丹後の由良川で

心を養うのに足りた。城沼、多々良沼など、館林地方の平野の水には、蘆萩の間に葭切が鳴いて初夏

岩魚を釣ったのはもう十年前にもなろうか。小諸の近くを流れる千曲川。ここの鮎は、数は少ないが引きが強く

相州の相模川は、与瀬から下流厚木付近まで、東京の鮎釣りの人で知らぬ人はあるまい。さらにその下流の馬入川で

はもう十年前にもなろうか。小諸の近くを流れる千曲川。ここの鮎は、数は少ないが引きが強くて面白い。北アルプス白馬の

などはここで説明するまでもない。江戸川、中川、綾瀬川など、もちろんのことだ。

はよく発達している。野島、走水、横須賀、鴨居、久里浜、三崎港と、鯛や鱸釣りをはじめとして、船頭はよく都会人