秩父 榛名山 群馬郡 赤城山 尾瀬 上新田 赤城 粕川 吾妻 片品村 前橋 亀戸 伊勢崎 東京

多野郡の奥の裏秩父に接する中里村、上野村、万場方面へ行くともっとひどい。米など愚かなこと

程であるから、南会津に近い山間の人達や、裏秩父に隣住む山人が、海の魚を気味悪く思うのも、まことに無理ない

ある。青梨は、私の村から一里半ばかり北方の榛名山の裾にあり、わが村から指してこの方面を上郷といい、岡場とも称し

であるから、米の需要はますます増加するばかりである。群馬郡の北部などはまだやさしい。

あるが、親戚の家は月田の村の奥の奥、赤城山の中腹にある。粕川駅から、一里半はたっぷりあろう。

でもあるまいが、片品川の畔の追貝付近や、尾瀬に近い戸倉あたりは、昔から水田に乏しく、歌留多ほどの山田が、峡の

の家庭だけは、心配ご無用である。親が、この上新田の農村に私を生んでくれただけに、先祖の顔もあり、村人の

私は十数年前、この上新田で野菜を作っていたことがある。村に青物市場があって、前橋

、止むに止まれず親戚へお縋りに行った。そして、赤城の中腹から一里半の路のりを、子供三人と風呂敷とを提げて

「粕川の親戚から、頂戴してきました。子供の食べものが足りないものですから

多野、北甘、碓氷、吾妻、利根など、群馬県は殆どその大半が山間部だ。黍粉のお焼きや

利根郡の奥には、振り米の話さえある。東村や片品村の南会津に近い山家では、病人の死際には、少量の米を竹の

。伊勢崎から月田へ行くには、一旦前橋へ出で、前橋中央駅から上毛電鉄に乗るのであるが、親戚の家は月田の村の

親戚を訪問した。伊勢崎から月田へ行くには、一旦前橋へ出で、前橋中央駅から上毛電鉄に乗るのであるが、親戚の家

も彼の女、満悦の姿でいそいそと帰途につき、前橋中央駅の改札口をでた。

、子供三人と風呂敷とを提げて、粕川駅まで辿りつき、前橋中央駅の改札口を出て、やれやれと思った途端に、おいおいちょいと待て

上州の中央の平野に生まれたものでも、大都会である前橋ではじめて電灯ちう怪物を、腰を跼めて見物するところまでは、蒲鉾は

ていたことがある。村に青物市場があって、前橋から八百屋が買い出しにきた。ある朝、茄子の食い余りが百個ほど

夏葱、春蒔白菜、春菊、胡瓜、唐茄子、西瓜、亀戸大根、山東菜、十二種類、なんと賑やかではないか。僅か十八坪か

、幼な児を二人抱え、老姑と四人で、最近伊勢崎へ疎開してきた。嬰児を持てば、二人前のご飯を頂かない

、娘は勢多県粕川村月田の親戚を訪問した。伊勢崎から月田へ行くには、一旦前橋へ出で、前橋中央駅から上毛電鉄に

こんな具合に、やさしく言って貰いたかった。大空襲の東京からの野菜の買い出し部隊の殺到で、千葉県と埼玉県では、その取り締まりに

、今年の一、二月頃へかけての冬枯れには東京の配給もまことに乏しいものであった。家族四人に対し、四、