鯨を釣る / 佐藤垢石

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地名一覧

網地島

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一寸先も見えないのだ。晴れていれば右に網地島、左に鹿がいる金華山島が見えるのだそうだが、ただ行く手は暗黒

金華山

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に帰って来て以来、ずっと鮎川港に根拠を置き、金華山の沖合遙かに出漁して、毎日大物を追い廻しているのである。

食事が終った頃船は金華山沖を百浬も離れた波の上を走っていた。霧はますます深い

をする。それから一時ばかりすると沖の鰹船から――金華山の東南百二十浬の付近は霧がはれている。そして、数多い鯨の群

東京市

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食っているのだが、このほど品切となったので東京市内の鯨肉屋から取り寄せたところ、百匁四円五十銭とられたには

南極

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語り出す。その話によると、丹下船長は四月まで南極の洋上では船長専任であったが、今年の十月から砲手兼任となる

鮎川

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「これが鮎川港の特徴なんで――鮎川は鯨で生活している町なんだから、あらゆるものに鯨の匂いが

陽炎が上って窒息しそうな異臭を放ったのだ。鮎川の町といえば海の清風そよそよと涼味たっぷりのところと想像して来た

「鮎川の町民にとっては、この匂いは香水以上なんですよ」

横浜

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方面からここへくるといったところで、我々が東京から横浜へ散歩に行く位にしか当っていないだろう。

東京

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食っているのだが、このほど品切となったので東京市内の鯨肉屋から取り寄せたところ、百匁四円五十銭とられた

からいう――僕は、いつも鮎川港の作業場から鯨肉を東京へ取り寄せて食っているのだが、このほど品切となったので東京

やカナダ方面からここへくるといったところで、我々が東京から横浜へ散歩に行く位にしか当っていないだろう。